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特集記事

2018_09_23 | 2018年 9・10月号 家庭菜園を楽しもう! 連載 | | 編集部イーハトーブ

家庭菜園を楽しもう!【野菜作りの基礎知識】

春に植えた野菜が収穫になり、お盆頃にハクサイやダイコンを植えた方も多いでしょう。9月にはニンニクとホウレンソウを植え付けます。また、ミニトマトは枝が多く出てジャングル状態になっていませんか?10月中旬には霜が降りて枯れてしまうので、片付けを考えた管理をしましょう。

渡辺農事㈱安達 英人 さん

 

『ニンニク』栽培のポイント

排水のよい土を好み、やや粘質土でよいものが採れます。PHは6~65に調整しておきます。8月下旬に㎡あたり成分量で窒素:リン酸:カリを10‐20‐10(g)施して耕します。ベッドを作り黒マルチを敷きます。
タネ球は購入しますが、2年目以降は収穫したものを使います。『ホワイト系』がよく使われます。1球に5~7個のりん片があるので、㎡あたり4、5球を用意します。条間25~30㎝、株間15~20㎝として、㎡あたり15~20株を目安に植えます。
9月にりん片を植え付けますが、地表から3~5㎝の深さとします。浅いと凍結しやすく、深いと萌芽が遅れます。
雪解け直後に㎡あたり成分量で窒素:リン酸:カリを8‐0‐8(g)施します。
5月には1片から2本出ている茎を間引きます。親株の根元を押さえ、引き抜きます。これは『葉ニンニク』として食べられます。
6月にはとう立ち(花茎が伸びる)してきますので、早めに摘み取ります。これは『ニンニクの芽』として食べられます。
葉の半分くらいが黄色に変色した頃(7月中旬)に、収穫します。引き抜いて、1日天日干しして、土を落としてから根を切ります。収穫直後のニンニクはみずみずしく、『若ニンニク』として楽しめます。茎を10㎝位つけて10本1束でしばるかネットに入れて、8月末まで乾燥させます。

 

ニンニクの収穫

 

『ホウレンソウ』栽培のポイント

ホウレンソウは冷涼な気候を好み、10~20℃で発芽や生育がよいので、9月播きは栽培が簡単な時期です。
酸性土壌や水はけの悪い畑では生育が悪いのでpHを6.5前後に調整します。㎡当たり200gの石灰と3要素で10‐20‐10gを施します。リン酸肥料を多めに撒いておくといいでしょう。この時期は日が短いのでとう立ちすることはありません。
品種は葉が三角形で切れ込みのある剣葉種を選びます。袋の裏のまき時期の欄が秋まきとなっています。
条間は30㎝として、2~3㎝間隔で播種します。種は深さ1㎝としてしっかり鎮圧し、水をかけて発芽までかわかさないことです。間引きながら収獲して、最後に株間7~10㎝程度にします。
11月の寒さに当たると、甘みが増し、いっそうおいしくなります。

 

「剣葉種」(左)、播種後2週間後(右)

 

『トマトの管理』

大玉トマトは開花後55日くらいで収穫になり、ミニトマトでも40日くらいはかかります。10月20日に霜が降りて樹が枯れてしまうと考えると9月10日に咲いている花は樹の上では赤くならずに、緑色のまま片付けることになります。それなら、9月10日に咲いている花を取り除いてしまいましょう。その花が実を付けないと他の実に栄養が行くので全体の成熟が早くなります。片付けるときには緑の実がついていないことを目標にしましょう。

 

渡辺農事㈱北海道営業所
http//www.watanabenoji.com

E-mail: adachi@watanabenoji.com

FAX: 011・577・3231

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