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特集記事

2018_03_19 | 2018年 3・4月号 巻頭記事 | | 編集部イーハトーブ

北海道の歴史の中でコンサドーレは唯一 郷土の結集力で立ちあげた会社です!

官制の開拓事業で始まった北海道は、150年経った現代に至っても道民の官依存体質が色濃いといわれます。親方日の丸的な事業は「赤字だから縮小」、「赤字だから廃止」そんな堂々巡りを延々と受け入れてきました。しかし、北海道も150年経ち、企業経営者も道民も発想を変えなくてはなりません。

150年前、官制による開拓事業で始まった北海道は、150年経った現在でも公共事業や補助金(助成金)行政に依存する体質が残っています。こうした公共事業は悪いことではありませんが、あまりにも他人任せで自ら必要性を感じて内発的・積極的に地元発展のため選択した事業とはいえません。行政の出方を常に「待つ」という受け身の姿勢になり、行政の懐事情にも一喜一憂することになります。

そんな北海道150年の歴史の中で、唯一民間の力で成し遂げた特筆すべき事例がプロサッカーチーム「コンサドーレ札幌」の設立です。大手企業の冷ややかな視線の中、無名の中小企業経営者たちが出資し、多くの市民サポーターも出資に参加、とうとう道や札幌市も財政支援せざるを得ない状況が醸成されました。筆頭株主は市民株主、これは国内のプロサッカーチームで「コンサドーレ札幌」だけです。地元市民の熱意が伝わってきます。市民、企業、自治体の三位一体の連携体制は全国からも世界からも注目されて視察団がやってきたほどです。これこそが私たちが誇りたい北海道で育った〝郷土の団結力〟ではないでしょうか。

今度は北海道200年に向けて、コンサドーレに続く〝第2の会社、第3の会社〟を私たちの「郷土力」で興していかなくてはなりません。地元の熱意と行動力で北海道を変えていかなければなりません。

(山田)

2018_03_19 | 2018年 3・4月号 巻頭記事 |