日高管内新冠町はサラブレッドの産地として知られていますが、生産量北海道一を誇るピーマンの一大生産地でもあります。
ピーマンづくりについて、JAにいかっぷピーマン生産部会長の竹中浩二さんにお話をうかがいました。
良質なピーマン生産に努めています
新冠町のピーマン生産は1980年、5名の生産者により始まりました。当初は露地栽培でしたが、86年からハウスでの栽培を開始。2004年からは出荷する品種を「みおぎ」に統一し、馬産地ならではの馬糞を元にした有機質肥料を使った土づくりと、すべての栽培農家が「エコファーマー」認定を受け、天候の影響が少ないハウスで栽培するなど、良質なピーマン生産に努めています。
JAにいかっぷピーマン生産部会では、年に1~2回、講師を招いて「青空教室」を開き、整枝などの栽培や管理技術について学び、良質で安定したピーマン生産を目指しています。
「枝に負担がかからないよう、ピーマンがあまり大きくならないうちに収穫しています。収穫が遅れないように気をつけています。大事なのは枝の整理です。枝が密集していたら光が十分に当たらず着果しないからです」(竹中さん)
竹中浩二さん、ハウスのピーマン畑で(6月14日撮影)
ピーマンは茎を伸ばしながら花を咲かせ、実を付けていく作物です。生産農家のハウスでは2メートルにも育った木に濃い緑のツヤツヤしたピーマンがなり、それを一つずつ手作業で収獲します。
竹中家は稲作を主力としていましたが、99年からピーマンの作付けを始め、現在は18棟のハウスで生産しています。収穫期間は通常6月から10月一杯までですが、竹中さんはハウスのビニールを2重にし、11月上旬まで収獲できるようにしているそうです。
最後に消費者へのメッセージをうかがいました。
「にいかっぷピーマンは、果肉が柔らかく、苦味が少ないのが特徴で、道内出荷量の55%を占めています。商品の袋に『にいかっぷ』と明記してあるものは、JAにいかっぷの選果場で製品化したものです。良質で安心安全なピーマンですから、スーパーで見かけたら、手に取ってもらえると嬉しいですね」
おススメの食べ方
「ピーマンの丸焼き」
作り方は、①ピーマンは洗って水気をふき、
②魚焼きグリルで時々回しながら、全体に焦げ目がつくまで焼く。
③焼きあがったら醤油、お好みでかつお節をかけて出来上がり。
*丸ごと焼くので種も食べられます。生産者がおススメする食べ方です!