今回は「秋野菜の栽培」について紹介します。
渡辺農事㈱ 安達 英人 さん
秋野菜には漬物や貯蔵用に栽培するキャベツ、ハクサイ、ダイコンなどがありますが、秋播き用の品種を使います。
○ダイコン
漬物用や貯蔵用に栽培しますが、雪の下で上手に貯蔵できれば3月まで食べられます。お盆までに種を播きますが、播き遅れた場合には株間を広くするか、マルチ栽培とすると生育がよくなります。生育期間が70日を超えるので、下葉の色が抜けてきたら窒素とカリを追肥します。
「かつみ」:生育早く曲がりや空洞がない
「早太り聖護院」:生育の早い丸ダイコン
「耐病総太り」:す入りが遅く貯蔵に向く
〇キャベツ
早生品種は7月下旬まで、中生品種は7月中旬までに植え付けます。葉が柔らかい品種は貯蔵には向きません。植え遅れた場合は㎡当たり3株程度として、株間を広く栽培します。9月に入っても巻きが弱いようなら、不織布でべたがけすると生育がすすみます。
「湖月SP」:割れにくく、貯蔵に向く
「一号」:大玉になり、味も良い
〇ハクサイ
70日、75日タイプは夏野菜の収穫後に植え付けることができます。根こぶ病の出る畑では『CR』の品種を使います。
また、直播栽培では7月下旬に種を播きますが、防虫ネットでトンネル被覆とします。
「CRストロング7 」:中の色がクリーム色のロングセラー品種
「黄ごころ75 」:生育旺盛で作りやすい
◇◇ おススメ ◇◇
●7月にミツバを播いてみましょう。種を播いてから1か月もすれば、葉を摘み取って『青ミツバ』として利用できます。葉が枯れる前にポットに植え替えて、室内で栽培すれば、根に養分を蓄えているので、3か月くらいは新芽が出てきますので、お正月にも食べられます。
●夏野菜ではキュウリが穫れすぎることがありますね。多く成らせると成疲れとなるので幼果のうちに摘果しておくといいでしょう。また、キュウリは食べやすい大きさに切って、ごま油で炒めてごま、しょうゆ、ラー油などで味を調えると、ビールのお供になります。
<寄稿>
渡辺農事㈱北海道営業所
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2018_07_05 | 2018年 7・8月号 家庭菜園を楽しもう! 連載 | 育てる