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特集記事

2020_11_11 | 11・12月号 巻頭記事 | | 編集部イーハトーブ

血の巡りが生存の証であるようにお金の好循環が地域経済を支える

簡単にいえば〝お金の地産地消〟です。私たちの体は血液が淀みなく流れてこそ、生きている証です。お金も人間の血液と同じで、地域経済の中で好循環しなければ、経済は停止します。コロナ禍で私たちの消費活動は低調になっていますが、賢いお金の使い方で経済を好循環させましょう。

文/山田勝芳

コロナで人の動きが鈍くなり、同時にお金の流れも止まり景気は大きく減速した状態です。その状態が長く続くと「地域経済が立ち行かなくなる」と、需要を喚起する公共事業(投資)をして様々なキャンペーン(割引)が展開されています。旅行やショッピング、グルメと品揃えは豊富です。休業を余儀なくされた店舗や宿泊施設に対してお金の流れを作って支えていこうという試みです。
物産展に出品されていた加工食品も売れなければ収入はゼロ、売れてこそ会社経営も成り立つというものです。そこには当然雇用も成り立ちます。近頃漸く物産展などデパートなどで開催されるようになり、ちょっとばかり視界が開けてきました。
銀行など金融も景気減速に伴い、企業への融資も湿りがち。民間はお金がまわらないと雇用も、会社存続もできません。国や道がコロナ対策で融資の後押しを展開、難を逃れた企業は一息ついたところです。地元に貸し出しがあってこそ地元の金融機関と言えます。
自治体の経営も大変、次年度は税収減が確実です。〝ふるさと納税〟で寄付をするのも、自治体を元気にする一つの方法です。その場合も、自治体選びは道内自治体へ、経由窓口も東京ではなく地元の相談窓口を選択した方が地域でお金が循環します。まさにお金の地産地消です。農業界も東京の大消費地にだけ目配せしないで、地元の熱い応援に心で応えるべきです。

2020_11_11 | 11・12月号 巻頭記事 |