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特集記事

2020_01_15 | 1・2月号 2020年 北海道の旬野菜を訪ねて | , | 編集部イーハトーブ

【北海道の旬野菜を訪ねて Vol.5】
「肉厚で甘みが強くておいしい」と評判の冬ニラ
JAむかわ 蔬菜園芸振興会ニラ部会 部会長 金谷 昭史さん

1月、2月の北海道は一番寒さが厳しい時期。そんな中、気候も穏やかで、降雪量も少ない地域ではビニールハウス栽培も盛んです。そこで今回は、冬期のニラの生産量全道2位を誇るむかわ町に行って来ました。そしてJAむかわ蔬菜園芸振興会ニラ部会の会長金谷昭史さんに、ニラづくりの取組みなどについて伺いました。
ニラ部会の会員は現在19戸。部会では高品質なニラの生産をめざし、会員のハウスを巡回し、ニラの生育状態や病気などの現地調査を行い、万全の態勢をとっています。

 

ニラハウスで、ニラを刈る金谷昭史さん(昨年1月の様子)。ニラの品種は「パワフルグリーンベルト」

 

ニラの収穫は年10回ほどできるけれど、部会では品質、食味、ニラの効能を高めるために収穫を年3回までとしています。1月から4月の期間に、1番刈りから3番刈りまで行います。収穫後は養成期間をとって、株の回復を図ります」
むかわ産のニラは主に道内向けに出荷され、市場関係者からは、『葉肉が厚くて甘みが強い』と高い評価を受けています。
ニラづくりで特に注意していることは収穫後の「株養成期間の管理」だそう。
「株は6月上旬から11月上旬ごろまで養成させています。この養成期間の管理は大切で、しっかり行わないと来年の収量に影響してきます。特に病虫害の対策や予防、施肥管理など細心の注意をはらっています」
生産者のこうした取組みによって安心安全でおいしいニラが生産されています。ニラはスタミナ野菜の代表格。この冬は風邪などひかないよう、ニラを積極的に食べてみてはどうでしょう。

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