八雲町(岩村克詔町長)では、企業版ふるさと納税を活用して、「産業を活性化し、働く人をつくる事業」に取り組んでいます。一つは産業を活性化する事業「二海サーモン試験養殖」。もう一つは働く人をつくる事業「研修牧場プロジェクト」です。「日本で唯一、二つの海を持つ町」八雲町は農業・漁業に恵まれた町。課題を克服し地方創生に取り組む八雲町を「こころざしをカタチにする」企業版ふるさと納税で応援しませんか。
二海サーモン試験養殖
二つの海を持つ八雲町は、漁業が盛んな町です。しかし、近年、太平洋側の八雲地域では、養殖ホタテが原因不明の大量死に直面しています。日本海側の熊石地域では、主力魚種であるイカやスケトウダラ、秋サケの不振が続き、漁獲量が大幅に減少。漁業を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。
八雲町では、漁業経営の安定と地域の活性化を図ることを目的に、漁協と連携した新たな取組みとして、トラウトサーモンを養殖し、北海道初となる「道産サーモン」の事業化を目指しています。試験養殖では、八雲地域の東野漁港と熊石地域の熊石漁港に生け簀を設置。2019年12月に両地域合わせて約1140尾の幼魚を放ち、翌年6月1日に水揚げ。両地域ともに生残率90%を超え、平均体重は3㎏に達する好成績でした。
海面養殖場から水揚げ
試食会では、「とても美味しい」「従来品より脂っぽくなくて食べやすい」と大好評でした。
八雲町では今後、通年出荷を可能にする陸上養殖や、孵化・種苗生産施設の整備に取り組む予定。2023年の本格出荷を目指しています。
回転寿司などのネタとして人気のトラウトサーモンですが、日本国内で出回っているのは大半が輸入もの。八雲町では「北海道二海サーモン」のブランド化を目指しています。
今はまだ試験養殖で漁獲量が少なく、入手先はふるさと納税とミノリ商事だけですが、2年後には北海道初・八雲町発の「北海道二海サーモン」が全国の回転寿司店や私たちの食卓に上がっているかもしれません。
北海道二海サーモンと岩村克詔八雲町長
研修牧場プロジェクト
農村では担い手の高齢化による農家戸数の減少や労働力確保が難しいなどの課題を抱えています。
八雲町では、「働く人をつくる事業」として、研修牧場「大関牧場」を整備しています。新規就農の入り口としての研修や家畜糞尿のバイオガス処理など、課題解決を図る一方、最新設備の導入による未来型の農業を展開。地域振興・農業振興を目指します。
運営は八雲町・新函館農業協同組合・㈱不二家・地域の生産者が出資する㈱青年舎が担当。2年間の研修後、町内酪農家からの第三者継承や法人従業員として雇用の道が開
けます。研修のほか、食育体験や学生実習、社会人体験、高齢者・障がい者雇用にも取り組みます。
2021年4月稼働予定で整備が進んでいます。