全国育樹祭を開催！

10月9日（苫小牧市）・10日（札幌市）の2日間にわたり、第44回全国育樹祭北海道2021が開催されました。

全国育樹祭は、過去の全国植樹祭において天皇皇后両陛下がお手植え・お手播きされた樹木の皇族殿下によるお手入れや、参加者による育樹活動などを通じて、国民の森林に対する愛情を培うことを目的とした国民的なシンボル行事で、昭和52年以来、毎年秋期に開催されています。昨年の開催予定でしたが、コロナ禍により、本年へと順延され、皇族殿下もリモートでの参加となりました。

育樹祭のようす

10月9日のお手入れ行事は、平成19年の第58回全国植樹祭の式典会場となった苫東・和みの森において行われ、天皇皇后両陛下がお手植えされた樹木をお手入れされるという育樹の実践を通して、「継続して森を守り育てることの大切さ」を全国に発信しました。
10月10日の式典行事は、札幌市の北海道立総合体育センター〈北海きたえーる〉で行われ、大会のテーマである「つなごう未来へ この木 この森 この緑」に込められた思いを参加者に分かりやすく伝えるとともに、多くの参加者に北海道の「木育」を体感してもらいました。

また、会場には森林王国北海道らしく、歓迎の意を伝えるため、ウエルカムボードを制作し、設置しました。この制作に携わったのは学校法人美専学園北海道芸術デザイン専門学校の学生で、農林中央金庫札幌支店より材料となった道産カラマツとトドマツが提供されました。

ウェルカムボード①

ウェルカムボード②

さらに、令和元年10月から令和3年秋期までの2年間行われた育樹等行事は、全道6つの圏域ごとに、「圏域木育フェスタ」の名称で実施しました。

美専学園と農林中金のみなさん

森林・林業・環境機械展示実演会を開催

一方、10月10日・11日には、苫小牧東部地域において森林・林業・環境機械展示実演会が開催されました。
機械導入による省力化や効率化・労働災害の防止などを関係者に一層普及するとともに、将来の森林づくりの担い手である林業関係の学生や一般参加者の理解を探るため、全国の林業機械メーカーによる最新林業機械などの展示・実演を行いました。

機械展示実演会のようす

「木育」の発祥の地、北海道だからできることを

北海道は、その森林が私たちにもたらす恩恵や木の持つ優しさ・温もりに触れ親しむことを通じて豊かな心を育む取り組み「木育」の発祥の地です。これまで「北海道植樹祭」をはじめ、市町村、漁業協同組合などの多様な主体による植樹・育樹活動など、道民との協働による森林づくりが進められてきたほか、森林や木との触れ合う様々な木育イベントなどの普及の取り組みを行っています。

木の良さや価値はもちろん、豊かな自然や景観、歴史や文化、新鮮でおいしい道産食品など、本道の魅力をおもてなしの心で伝え、全国に広く発信していくことを目指します。

2021_11_23 | 11月・12月号 2021年 特集 | 体験, 教育, 木, 木育, 楽しむ, 育てる, 自然