北海道はブロッコリーの生産量(19300t)は全国一で、以下愛知県、埼玉県、香川県、長野県と続く。これまで特定野菜だったが2026年から「指定野菜」に格上げされる。何が違うかといえば、「野菜生産出荷安定法」により値崩れ時(90%以下)に国の保護措置が取られること。生産者にとっては安心して生産に集中できるメリットがある。50年ぶりに指定野菜に格上げされたブロッコリーを徹底解剖する。
14品目の指定野菜のすべてわかりますか?
野菜には指定野菜14品目(野菜全体で74%)と特定野菜35品目(同22%、小松菜、アスパラガス、三つ葉など)、そのほかの野菜(同4%、シソ、ラディッシュなど)の3ジャンルに分けられる。この指定野菜にブロッコリーが2026年から仲間入りする。新たに品目が加わるのは実に50年ぶりといわれる。
売り場で通常購入する野菜のほとんどが、指定野菜になっている。ところで、指定野菜の14品目すべて列記すると、
ホウレンソウ
玉ねぎ
ネギ
ジャガイモ
ニンジン
ダイコン
キャベツ
キュウリ
トマト
ピーマン
白菜
ナス
レタス
里芋
となり、これに緑黄色野菜のブロッコリーが新たに仲間入りすることになる。冒頭に上げたように北海道はブロッコリーの生産量が全国一だから、北海道にとっては大歓迎なこと。因みに都道府県別生産量のベスト3は、1位北海道19300、2位愛知13800、3位埼玉12600
となっている(単位はt)。以下、香川県、長野県と続く。道内の自治体別生産量は
1位音更町1300t
2位東川町1220t
3位伊達市 999t
4位江別市 928t
5位厚真町 640t
となっている。
50年ぶりということは14番目の作物はなに?
50年前の1974年に「ジャガイモ」が指定野菜になってから半世紀もの間、特定野菜が検討会議の俎上にあがらないのも不思議な出来事。今回ブロッコリーが格上げの俎上にあがったのは近年の消費量の急激な増加に理由があり、食卓を賑わす人気野菜だったことがわかる。確かに、売り場ではよく冷えた状態で、大事に売られている。決まって品定めしている消費者が売り場にいる。
くせのない独特の食感、子どもにも大人気と聞く。栄養面を調べてみた。
ビタミンB、ビタミンC、β-カロテン、ビタミンKや鉄分を豊富に含む。食物繊維が豊富。
β-カロテンは体内でビタミンAに変化し、鉄分の吸収を助ける。抗酸化作用があり、癌や動脈硬化予防に役立つ。
ビタミンCは豊富、レモンやイチゴよりも含有量が多い。鉄分や葉酸は貧血予防に役立つ。ビタミンKはカルシウムの吸収を助ける働きがある。