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特集記事

2024_05_04 | 2024年 5・6月号 特集 | , , , | 編集部イーハトーブ

東川に誕生した理想の共生空間
東川町共生プラザそらいろ

多くの可能性が空一面に広がるような場所に

2023年10月、上川地区東川町に、「多くのひとが集い、誰もが居場所と役割を持ち、いきいきと暮らす空間」をコンセプトとする画期的な施設『東川町共生プラザそらいろ』が誕生しました。

この施設は、健康づくり、子どもの遊び場、ラウンジ、キッチンなど、「全世代」「共生」「交流」というコンセプトが散りばめられています。

 

写真提供・今田耕太郎

 

そのため、建物内部には間仕切りが少なく、多世代の人たちの活動が視界に入るように設計され、ここを訪れた人たちが偶発的に出会い、交流することを目指しています。

愛称の「そらいろ」は、公募を行い、東川町内の小学生4~6年生の投票で決定しました。ここには、「空の色は見る人によって様々。この施設も使う人によって役割や機能は様々であってほしい。

たくさんの可能性が空一面に広がるような場所であってほしい」という願いが込められています。

 

東側全景(写真提供・今田耕太郎)

 

圧倒的な存在感、隈研吾氏のデザインが内外に

同施設の前に立つと、まずその存在感と個性に圧倒されます。木材を大胆に使い、角度によっては巨大な船やロッジのように見える斬新なデザインは、現代日本建築界を代表す建築家・隈研吾氏によるもの。

隈氏は今回、外観デザイン監修を担当しましたが、その意匠は館内の随所にも活かされており、館内を彩る配色イメージのうち、緑は「東川町の雄大な自然、木々」を、黄色は「東川米、稲穂」を、青は「水の豊かな町、上水道のない町」を表し、天井に不規則に並ぶ照明器具は「東川町の星空」を表現しています。また、館内の各セクションのサイン(案内看板)も隈氏による斬新で温かみのある楽しいデザインとなっています。

また、1階交流ルームの中央には、美唄市出身でイタリアを拠点として世界的に活動している彫刻家・安田侃氏のモニュメント「意心帰」が展示されています。

 

1階交流ルーム(写真提供・今田耕太郎)

 

充実した「こどもらんど」

広々とした1 階交流ルームには、家具のまちとしても知られる東川町内の工房で作られた自慢の家具を配置。町民の人たちが家族や友人と交流するスペースで、飲食も可。様々なサークル活動なども行えます。食事やお菓子作り、料理・食育教室などが行える最新設備のキッチンもあります。
そして、子どもたちの想像力と創造力を育む遊具を多数配置した「こどもらんど・ほふくコーナー」。共生プラザ建設にあたって、どのような設備を要望するか町民にアンケートを行ったところ、最も多かったのが子ども専用のスペースでした。

施設プロデュースは、アンパンマンなど絵本・児童書の出版や、保育用品・遊具・ICTサービスなどを提供する㈱フレーベル館が担当。色彩も種類も豊富で、見ているだけで楽しくなってくる遊具に囲まれ、子どもたちが思い切り駆け回り、楽しめる広々としたコーナーになっています。

 

1階こどもらんど(写真提供・今田耕太郎)

 

明るく開放的な設備でケガをしにくい身体に

2階の「活動ルーム」では、フレイル・介護予防活動や教室、サークル活動やコンディショニング講座などが行われるほか、200インチの大画面スクリーンを使った多世代eスポーツなども実施します。
「健康づくりルーム」には間仕切りがなく、片側の壁が全面ガラス窓になっていて、1階からも健康づくりに励む人たちの姿が見え、通常のトレーニングジムのような閉鎖的なイメージがなく、未経験の人でも利用しやすく配慮されています。

 

2階健康づくりルーム(写真提供・今田耕太郎)

各種の本格的な運動器具が揃っていて、個人利用はもちろん、㈱R‐bodyのコーチ2名による各種講座などが受けられます。同社は、日常生活のパフォーマンスを上げていくことで、ケガをしにくい身体に改善するコンディショニングサービスを一般人向けサービスとして展開している企業で、肩こりや腰痛改善から、スポーツ競技のコンディショニングまで、丁寧にわかりやすく指導してもらえます。

 

 

東川町共生プラザ そらいろ

上川郡東川町東町2丁目12番10号

TEL:0166‐82‐2111

【開館時間】9:00~17:00

【休館日】年末年始・臨時休業あり

【駐車場】52台(無料)

【個人利用料金】65歳以上の町民は全館無料、「こどもらんど」町内小人は無料、町外小人は200円、「健康づくりルーム」町内高校生以上200円、町外高校生以上500円

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