農産物にとって厳しい1年でした
今年の北海道は農産物にとって厳しい年でした。6~7月の低温と長雨、日照不足はまさにエゾ梅雨と呼ばれるものでした。さらに9月には台風21号、胆振東部地震があり、今金町にも大きな影響を与えました。
「今金男しゃくにとっては長雨や日照不足は大きな影響を受けます。病気の発生はもちろんですが、ぬかるんでいる畑では大きな機械での作業ができず、作付け時も収穫時も畑が乾くのを待たなければなりません。3日間ぐらい晴天が続かないと土は乾かない。10月中旬で大部分の収穫が終わりましたが、10月になっても時々雨に見舞われたために土が乾かず、収穫が遅れている農家さんもあります」とJA今金町営農部の岡野孝さん。
「その結果、収穫量は平年に比べて約2割ほど減りましたが、選別して市場に出ている今金男しゃくの品質にはまったく問題はありません。例年通りの美味しさを味わうことができますよ」と品質には太鼓判を押してくれました。
(左)津村明美さん(右)鈴木幸子さん
今年の今金男しゃくを味わいます
そこで、JA今金町女性部の鈴木幸子さんと津村明美さんに今金男しゃくを使った料理を紹介していただきました。
「男しゃくとニンニクのロースト ローズマリー風味」は、①皮付き男しゃくを一口大に切り、茹でる。②フライパンにオリーブオイルを入れ加熱し、男しゃくを炒り揚げし、キツネ色になったら皮をむいたニンニクを入れる。③男しゃくの皮がカリッとしてきたらローズマリーを入れ、香りが出たら火を止め、塩で味付けをし出来上がりです。
男しゃくとニンニクのロースト
「男しゃくとチーズと大葉入り春まき」は、①男しゃくの皮をむいてすりおろす。②適度に切ったチーズを大葉でくるみ、男しゃくと一緒に春まきに巻く。③米油を使い、弱火で中に火が通るまでじっくり揚げる。キツネ色になれば出来上がりです。
どちらの料理も今金男しゃくを美味しく味わうことができました。今年の今金男しゃくも美味しい!太鼓判を押します。
また、Aコープいまかね店では、湖池屋の「今金男しゃくポテトチップス」を販売中。たくさんの方々が訪れていました。
男しゃくの春まき
来年に向けての準備がもう始まっています
10月下旬、今金男しゃくの収穫は終わりを告げます。雪が降る前に来年に備えて畑の土づくりが行われます。土壌診断を実施し緑肥を播いたり、堆肥を投入し鋤きこみをします。そして、来年の3月、融雪剤を散布し、また、収穫の1年が始まるのです。
JA今金町
瀬棚郡今金町字今金141番地
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