野菜売り場でも、個包装された葉物ならば生産者なり、JAなりの名がプリントされている。ジャガイモのように、生産地が道内各地に散らばっているのなら大雑把に北海道産と案内する。
メロンはむしろ産地間のブランド力にも差あり、それは店頭価格に反映されて、夕張、富良野、共和と産地表示して販売される。りんごでも冬ミカンでも産地〝格差〟が分かるもの。
高病原性鳥インフルエンザの影響で価格上昇を招いているが、鶏卵は養鶏場名の入ったパッケージに入っているから、これは千歳、白老、恵庭と一目で判別できる。
ところが〝産地が特定できない〟のが牛乳の世界だ。つまり大手乳業会社の「牛乳」はどこの工場で製造されたかはわかるが生乳(原料)の生産地までは判らない。さらにミステリーなのは、以前にも書いたが、本州工場で製造されている牛乳も道内のスーパーに並んでいること。多くの消費者は「北海道産」と思い込んで買い上げている。乳業会社によってはパッケージからすぐには製造工場は判別できず、「製造地記号」を検索して初めて工場所在地が判る。
ここまでは調べ上げられるが、仮に北陸工場や仙台工場などと特定しても原料はその周辺地域なのか、北海道から運んだ生乳なのか、まったくわからない。メーカーが発表しない限り不明な点。
十勝工場であれば、周辺の複数の市町村にまたがる牧場の生乳が使用されているだろうし、根釧にも同じことが言える。個々の牧場では飼育法に差異はあるし、同一基準の飼料の与え方とは限らない。
狭い地域で販売されている牛乳、例えば「町村牛乳」は江別の「町村農場」であるし、「新さっぽろ牛乳」ならば近くにある小林牧場からの原料100%だけで製造されていることがわかる。
産地が特定されない牛乳の世界にあって、セコマで販売されている「北海道牛乳」は産地が豊富町産生乳だけで作られている。飼育法や飼料に基準を設け、製品にむらが出ないように乳牛の飼育に関する一定のルールがある。産地が特定され、乳牛の飼育法が見えるとセコマの牛乳に安心、信頼が生まれる。















