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特集記事

2018_03_19 | 2018年 3・4月号 わがマチ自慢 連載 | , , , , | 編集部イーハトーブ

【 わがマチ自慢 】今回は石狩市

わがマチの1次産業の魅力をお伝えします。今回は平成17年10月、旧石狩市・厚田村・浜益村が合併して誕生した石狩管内の石狩市です。田岡克介市長にお聞きしました。

 

DATA

【人口】58,502人(H29年12月末)
【世帯】27,404世帯(同上)

石狩市役所
〒061-3292 北海道石狩市花川北6条1丁目30番地2
TEL: (0133)72-3111

田岡 克介 市長

 

4月27日、道の駅石狩「あいろーど厚田」がオープンします!

4月にオープンする道の駅石狩「あいろーど厚田」は、従来の道の駅とはタイプを異にしています。一言でいうと、地域サービス事業を兼ねた多目的機能を持つ施設になっています。従来の道の駅のように物販を主体にした他、路線バスの結節機能として、地域の歴史を説明する資料館として、地域の人たちが集まる集会所として、そして、吹雪や津波などの防災拠点としての避難場所の役割も担っています。

1Fは「石狩の味覚と地域情報のフロア」、2Fは「歴史と食のフロア」、3Fは「展望フロアとデッキ」になっています。

始まりは地域の方々の要望からでした。地域の方々が集まり、多目的複合施設を造ろうと、平成25年から検討会を重ねてきました。平成27年に国土交通省より重点道の駅に選定されたので、これを受けて、道の駅の機能を持った多目的複合施設の建設の運びとなりました。
管理運営も民間に委託します。当初は観光協会などの既存組織にお願いしようと思いましたが、よりスピード感のある経営を目指し、㈱あい風という3セクを設立しました。

 

「あいろーど厚田」完成予想図

 

市内には2つのJAがあり、農業は盛んですね

市内には2つのJAがあります。合併前の旧石狩市をエリアとするJAいしかりと当別町と石狩市厚田区・浜益区をエリアとするJA北いしかりです。だから、農業は盛んで、ほとんどの農産物を作っています。
特に、山間部のきれいな水を使って稲作が盛んで、高い評価を受けています。また、野菜の生産も盛んで、特に、サクランボ、スイカ、メロンは美味しく、どこに出しても負けない味です。
JAいしかり地物市場「とれのさと」は、今は通年営業で、地場の農産物を販売していますが、昨年は年間で3億円ほどの売り上げがありました。単価の安いものばかりを売って、3億円は凄い数字だと思います。また、この直売所がユニークなのは、前浜で獲れた魚も販売していることです。石狩管内で唯一、海を持つわがマチならではの特長でしょう。

また、重量が10㌔近くもある「札幌大球(たいきゅう)」というキャベツも栽培しています。札幌という名前が付いていますが、栽培しているのは、今ではわがマチの農家が主力となっています。
また、昔ほどではありませんが、厚田はそばの産地でもあります。昔は全道3位の生産量を誇る時代もありました。今後は「道の駅」でも食べられるようになります。

 

管内唯一の海のあるマチだから漁業も盛んです

漁業は、ハタハタやニシンが好調です。でも、ニシンが獲れたといっても昔の全盛期に比べたら、量はまったく少ない。ただ昨年、サケは他の地域は不漁の中、対前年180%の豊漁でした。そのサケを使ったわがマチを代表する郷土料理「石狩鍋」は、平成19年に農林水産省の主催による「農山漁村の郷土料理百選」において、北海道を代表する郷土料理に選出されています。
一方、市内には3カ所の漁港があり、前浜で獲れた魚介類をとても安く販売する朝市が人気です。石狩湾新港東ふ頭(新港東4-800-2)では、毎年4月上旬から7月上旬ごろまで毎日開催されています。
厚田区の厚田港(厚田区厚田7-4)では、毎年4月上旬から10月中旬まで毎日開催され、コの字形に店舗が立ち並び、不定期で開催される「さかなデー」は、市内、市外からのたくさんの買い物客で賑わいます。
また、浜益区の浜益漁港荷捌所(浜益区浜益2)では、毎年4月中旬から5月下旬の毎週日曜日に開催されます。

 

厚田港朝市のようす

 

今後は観光業の位置づけがますます高くなりそうですね

わがマチには石狩湾新港があり、これまでマチの経済を引っ張ってきてくれました。これは先人が残してくれた偉大な財産です。今後、われわれの世代が何を残していくのかと考えれば、それは観光になります。
隣接する札幌市に入り込む観光客をどのようにわがマチに呼び込むか。これまで観光に力を入れて来なかった国道231号線は、観光の面からは未開の地でした。4月からの「道の駅」のオープンを契機に、厚田区・浜益区を3年ぐらいかけて、観光地として発展させたい。若い方々にも住んでもらい、観光客、特に海外からの方々には改装した古民家に宿泊して、日本人の日常を味わってもらう。また、暑寒別エリアはまだまだ観光地として整備できます。札幌近郊にこれほどの自然が残されていることに驚き、感動するはずです。
昨年、民間のボランティアの方々の尽力により、雄冬までのトレッキングコースを整備しました。それなりの実績を積んでいけば、小樽と観光船で結び、新しい観光ルートの開発もできるはずです。

 

暑寒別

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