「一年の計は元旦にあり」とよくいわれますが明確な目標を意識しないと、一年後も十年後も変化は期待できません。地域社会も同じで、明確な目標を地域住民で共有しないと、十年後も五十年後も地域社会は変わりません。広大な土地の優位性、第一次産業の優位性、人的資源の優位性を今こそ活かすべきです。
日本人は元旦を厳粛な気持ちで迎えようとします。元旦零時に若水を汲む時、朝仏前や神棚に向かう時、初日の出を拝む時、初詣に行く時、普段と違って厳かな気持ち、特別な気持ちになります。そう、それがニッポン人に宿る精神性です!
精神性は何か行動するときの規範になります。心に決めて目標に向かうことで、一年後、新たな状況を生むこともできます。「自ら求めて状況を創る」とはこのことです。
昨年北海道は150年で歴史を振り返る様々なイベントがありました。しかし、残念なことに、150年経った今、何が良くて何がダメだったのか議論する機会には遭遇しませんでした。北海道でダメなものが分かれば、これを改革しようとする新たな目標が示されます。
第一次産業の農林漁業は全分野で生産額第一位です。これらを活かしきれず、つまりオール北海道で6次化を完遂できず県民所得ランキングは第34位です。上・中・下グループで分ければ下グループの上位でしょうか。観光不人気県第一位の茨城県でも所得ランキングは第8位です。一極集中の東京とは単純に比較はできませんが年収で200万円の開きがあります。
私たちの道政は道民に分かり易い行動目標「道民所得5割増し」の政策課題を掲げるべきです。あらゆる産業界挙げて、道民みんなが心を一つに成就に向けて邁進したいものです。これが正夢でありますように。