ポップコーンはよく食べられている菓子ですが、最近はキャラメル味や醤油バター味などいろいろな味が人気です。菜園でポップコーンを栽培して、ポップコーン菓子を作ることもできます。
渡辺農事㈱ 安達 英人 さん
◆専用の種を入手します
ポップコーンは『爆裂
種』といって、『イエローポップ』や『まるポップ』などの品種があります。スイートコーンや牛の餌になるデントコーンでは弾けません。
他のコーン類の花粉がかからないように周りにコーン類が栽培されていないところを選びます。ポップコーンの花粉がスイートコーンにかかると美味しくないので、迷惑にならないところで栽培しましょう。ポップコーンはキツネやアライグマには食べられないので、山の上でもかまいません。
「まるポップ」:丸く仕上がる品種
◆栽培はスイートコーンと同じように
5月下旬に90㎝×30㎝位に、1カ所に3粒の種を播いて1本に間引きします。草丈が腰の高さになったら、チッソとカリを4g程度追肥して、株元に土を寄せます。
「イエローポップ」:標準品種
◆収穫は穂が枯れてから
9月中旬には穂の色が緑色が抜けて枯れてきますので、粒がしっかり硬くなってから収穫します。
収穫後は穂をタマネギネットや魚干し網などに入れて、乾燥させます。皮を剥いてつるしてもけっこうです。カビがつかないように注意します。
収穫時期:1株に2、3穂できる
◆脱粒して保管します
穂の皮を剥いて、軍手をはめた手で粒を落とします。ゴミを風で飛ばして粒だけにします。チャック付きのポリ袋に乾燥剤と一緒に入れます。長期保存には缶や瓶に入れて、冷蔵庫で保管します。
収穫したもの:穂の皮が枯れてから収穫する
剥いたもの:皮を剥いて乾燥させる
◆ポップコーンを作ろう
レンジではコーン粒を20gくらい耐熱容器に入れて、サラダ油をかけておきます。容器ごと紙袋に入れて口を閉じて、500Wで5分程度(600Wで3分)加熱します。長すぎると焦げて、紙袋が燃えることがあるので注意します。
弾けていない粒は集めて加熱すると弾けます。お好みで塩やバター、キャラメルソースなどをかけます。油を使わないときは、マチ付きの紙袋だけでも作れます。
北海道産:袋入りの商品があります
フライパンで:油を入れて、ふたをして弱火で
袋入り:粒を袋に入れて加熱してもできます
◆北海道産があります
本別町前田農産では粒を袋入りにして販売しています。この袋入りのままレンジで加熱するとポップコーンになります。
(前田農産WEBショップ)
〈寄稿〉
渡辺農事㈱北海道営業所
http//www.watanabenoji.com
E-mail: adachi@watanabenoji.com
TEL: 011・577・3231
2019_09_23 | 2019年 9・10月号 家庭菜園を楽しもう! 連載 | 育てる