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特集記事

2019_07_24 | 2019年 7・8月号 | , , | 編集部イーハトーブ

自然と人間の共生する環境型社会を目指して
美幌町森林組合の取り組み

恵まれた森林資源を活用する

美幌町は、全道でも有数のカラマツの生産地であり、町全体の62%を豊かな森林が占めています。
そんな恵まれた環境の中、昭和27年に設立した美幌町森林組合は、自然と人間の共生する環境型社会を目指しています。環境に配慮した適切な森林管理と木材などの森林資源の有効活用を通じて地域社会に貢献し、緑豊かな森林を未来に引き継ぐ活動を展開しています。
これまで中小径材を集成材用ラミナ(集成材を構成する挽き板あるいは小角材のピース)、梱包材、ダンネージ(積荷の損傷や水漏れなどを防ぐための荷敷き)、パレット用材などに年間5万5千㎥を挽きたてる製材工場を運営してきました。このカラマツ資源も主伐期を迎えたことから、より付加価値の高いコアドライ(カラマツ心持ち乾燥材)の生産を目指しています。

 

小寺 敏隆 組合長

 

美幌林業館「きてらす」をリニューアル

また、地域住民が木にふれる機会もつくってきました。
2015年10月にリニューアルオープンした美幌林業館の「きてらす」は、この豊かな森林から産出された町産材をふんだんに使用して造られました。館内は、大型コンビネーション遊具が設置されている「わくわくゾーン」、木のおもちゃや積み木などがいっぱいの「ふれあいゾーン」、0歳から2歳児専用の「よちよちゾーン」にわかれていて、年齢を問わず木の温もりを感じながら安心して遊ぶことができます。

 

きてらす

 

平成30年度の事業総収益(総売上)は13億5600万円を達成!

「平成30年度は、日本全体を見渡すと、バブル期を上回る人手不足の状況が続く中、西日本豪雨、胆振東部地震などの自然災害の多い年でした。そのような中で、事業総収益は13億5600万円、事業総利益は1億6200万円を出すことができました。また、昨年度は労災事故をなくすことを重点的に取り組んできました。お蔭をもちまして、特に大きな事故もなく過ごすことができ安堵しています。
今年度は、事業総収益で12億6800万円を目標に、より付加価値の高い製品で、町内はもとより、道内外にも林業の町美幌町を発信していきたいと思っています」と小寺敏隆組合長は力強く語ってくれました。

 

美幌町森林組合

 

美幌町森林組合

網走郡美幌町字稲美234番地3

TEL :01552・72・1281

 

 

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