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特集記事

2020_05_04 | 2020年 5・6月号 特集 | , , , | 編集部イーハトーブ

東川町を拠点に未来の世界的スノーボード選手を育成
スノーボーダー竹内智香選手とスノーボードキッズ育成プロジェクト始まる!

銀メダリスト竹内智香選手を講師に迎えて

-スノーボーダー竹内智香。
その戦歴は華麗なものです。女子スノーボードアルペンの第一人者として4度のオリンピックに出場。2006~2007
シーズン全日本選手権優勝。2006冬季トリノ五輪9位。2008~2009シーズンワールドカップランキング3位。2010冬季バンクーバー五輪13位。そして2014冬季ソチ五輪では堂々の2位。スノーボード競技では日本人初の五輪メダリストとなり、アルペン種目では1956年にスキー回転で銀メダルを獲得した猪谷千春以来、58年振りの快挙となりました。

 

竹内 智香 さん

 

三者協働でスノーボードキッズを育成!

昨年、東川町と竹内智香さん、そしてふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画、運営する㈱トラストバンクの三者がチームを組み、スノーボードキッズの育成を始めることになりました。
そこでトラストバンクが提供する、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで支援募集を始めました。
募集期間は2019年11月18日~12月31日。目標寄附金額は500万円でしたが、69人から約666万円の寄附が集まりました。

 

年明けから本格的に活動が始まりました

一方、指導する竹内智香さんは、スノーボードの育成組織「&tomo
ka」を2019年10月に立ち上げました。子どもたち16名(うち東川町4名)が加入し、目標やレベル別に4クラスを設け、2020年1月から東川町のスキー場「キャンモアスキービレッジ」で活動が始まりました。
16名は、趣味でスノーボードを楽しんでいる子どもから世界を舞台に戦うアスリートまで、来る者は拒まず幅広い選手たちが全国各地から集まりました。毎週火曜日にキャンモアスキービレッジで定期練習会を開催。また国内合宿を9日間、富良野スキー場で開催しました。しかしそれ以降は新型コロナによる感染を考慮して、練習などは自粛しています。一日も早く元の日常に戻ることを願うばかりです。

 

厚真町の子どもたちを招き、厚真と東川の子どもたちとプチレース・スペシャルレッスンを実施しました。

 

スノーボード人生の原点は東川町に

何故、竹内智香さんは東川町と一緒にプロジェクトを始めたのでしょうか。
「私自身、旭川市の出身ですが、スノーボードを始めたのが東川町のキャンモアスキー場でした。また、両親が旭岳温泉でホテルを経営しています。これまでも町長や町民の方々から何かあれば積極的に応援していただいていました。何かプロジェクトを始めるのであれば東川町という思いがありました」と竹内智香さん。

ただ、子どもたちにスノーボードの技術を教えることはもちろんですが、スノーボードだけが人生の全てではないということもしっかり教えて行きたいと話します。
「スノーボードをやったからといって、必ずメダリストになれるわけではなく、一生食べていけるわけでもありません。常々、子どもたちには勉強や友達や家族など、そういったことを全て大事にしたうえで、スノーボードをがんばってほしいと言っています。それでも才能や素質があれば、世界に通用する選手になれる。大事なことは若い時期に良い環境、良いコーチなどに接し、自分を信じてやり切ること。そうすればスノーボ
ード以外にも生かす事ができ、人生での選択肢も広がることになると思います。スノーボードで失敗しても、別の道で生きていける力を身に着けること。そこでもこのプロジェクトでやったことは絶対に生きてくると思っています。子どもたちがこのプロジェクトで巣立ち、いつかまた東川に戻りたい、ここで何かをやりたいと思った時が、このプロジェクトの成功なのではないかと思っています」とこのプロジェクトの意義を竹内智香さんは話します。

 

東川町ふるさと納税は東川町の応援制度です

東川町は1985年に世界にも類のない「写真の町」を宣言し、「自然」、「文化」、そして「人と人との出会い」を大切にした「写真映りのよい」まちづくりを進めてきました。そんな中で、町を応援してくれる方を「株主」とし、共にまちの未来を育むことを趣旨に、ふるさと納税(「写真の町」ひがしかわ株主制度)に取り組んでいます。
東川町は、「定住人口8000人+応援人口=東川町が目指す過疎な町」と考え、東川町を魅力に感じ、応援してくれる人が交流人口として関わることができる取り組みの一つが「ひがしかわ株主制度」なのです。
東川町と竹内智香さんは、このプロジェクトを一過性のものではなく、個人のふるさと納税や企業版ふるさと納税などで支援をいただきながら、子どもたちの未来のために数十年持続可能な育成環境を創っていきます。

 

●東川町東川スタイル課

上川郡東川町北町1丁目1番2号複合交流施設せんとぴゅあⅡ

TEL: 0166・82・2111

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