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特集記事

2020_05_04 | 2020年 5・6月号 | , | 編集部イーハトーブ

「農中森力基金」の助成対象に!
鶴居村森林組合の取り組み

荒廃した森林再生のための「農中森力(もりぢから)基金」

農林中央金庫の第6回「農中森力(もりぢから)基金」の助成対象が決定しました。この基金は、荒廃した森林の再生事業の中でも、特に地域の規範となり、高い波及効果が見込まれる事業や先進性のある事業に、重点的に助成を実施しています。
今回は全国から20件の応募があり、道内では鶴居村森林組合の取り組みが選ばれました。

 

広葉樹林の再生を目指す鶴居村森林組合の取り組み

その取り組みの事業名は、『「見(魅)せる」林業モデルによる広葉樹林の再生』です。
対象となる広葉樹林は過去には、軍需品や戦後復旧工事などに活用されていましたが、数十年間放置され荒廃が進んでいました。このため、下流部に位置する釧路湿原への土砂流入の抑制が求められ、広葉樹林再生が急務となっていました。
そこで同森林組合では、森林3次元計測システムを活用し、立木マップの作成や、間伐実施後の将来予測画像を作成するソフトの導入により、所有者に視覚的提案を行うなど、広葉樹林内の可視化と、林業所得増大や経営意欲向上を目指す「見(魅)せる化」を意識した先進的な試みが今年度の対象となりました。
森林3次元計測システムでは、施業地の全立木の樹高、胸高直径等を詳細に整理した立木マップの作製や間伐実施後の将来植画像を作製するソフトの導入により、売り手と買い手の双方が森林の状況を視覚的に把握できます。そして、多様な木材利用に積極的に取り組むためにも、最新の計測技術を取り入れた広葉樹林の管理は不可欠です。
今回の総事業費は5938万円、助成金は2780万円となっています。

 

 

●鶴居村森林組合

阿寒郡鶴居村字雪裡原野北15線西9‐8

TEL: 0154・64・2422

 

●農林中央金庫札幌支店

札幌市中央区大通西3丁目7番地北洋大通センター14階

TEL: 011・241・4218

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