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特集記事

2020_07_08 | 2020年 7・8月号 特集 道森連 | , , , | 編集部イーハトーブ

北海道森林組合連合会(道森連)の取り組み
コロナ禍に負けず、森を守る活動は続きます!

新型コロナの流行による活動の自粛は、北海道森林組合連合会(道森連)の活動にも影響を与えています。
5月に予定されていた「北海道植樹祭及び道民森づくりの集い」が中止、道森連が取り組む予定だった「地域森林環境教育活動支援事業」も中止を余儀なくされました。
しかし、このような現状に負けるわけにはいきません。これまでの実績の上に今年度も森を守る活動は続いていきます。

平成24年度から農林中央金庫札幌支店と共に木育活動に取り組む

同会が森林環境教育活動の一環として、いわゆる「木育活動」に取り組むこととなったきっかけは、平成23年度から同27年度までの5年間、「森林組合のCI推進と地域社会への貢献」の一つとして「道森連と森林組合は、地域関係者と連携し、森林環境教育等の実践・普及を行う」ことを目標に据えたことでした。
当時、道内においては、地元の市町村や振興局などと連携しながら、森林教室や木工教室などの森林環境教育活動に取り組んでいる森林組合や、今後活動への取り組みを希望する森林組合が増えつつある状況でした。
こうした取り組みを一層促進させることが森林組合活動を広く周知させ、ひいては目標達成にも繋がることから、同会では自ら実践するとともに、各森林組合の取り組みを積極的に支援するため「森林組合系統による地域森林環境教育等活動実施計画」を作成。この計画に対して農林中央金庫札幌支店の理解と協力を得た上で、平成24年度に2カ所の森林組合に対して森林教室を行う際の教材として使える「森のかんさつ手帳」を無償で提供したことからスタートしました。

 

道森連

 

これまでどこでどのような支援を行ってきたのか

平成24年から令和元年の8年間で、地域における森林環境教育活動に対する支援として「森のかんさつ手帳」をはじめとする木育資材の無償提供を、のべ33の森林組合や小学校に対して行いました。また、のべ140の森林組合やNPO法人や木育に取り組むボランティア団体、株式会社などの法人に対して同会が所有する木育資材を貸し出しました。

この活動を始めて8年経過した現在でも、森林環境教育活動を行い、同会からの支援を希望する団体に対して「森のかんさつ手帳」や各種パンフレットなどの無償提供を継続しているほか、貸出用の木育資材についても、需要に応じて同会の帯広営業所、旭川営業所にも各種木育資材を配置しています。
現在貸し出している木育資材は、「きぼうのプール」、「スギックモック」、「からっく」といったフロアに広げて遊ぶ大型の資材をはじめ、「スギブロック」、「卓上積み木」、「紙芝居」、「どうぶつオセロ」といったテーブルの上で遊べる資材も用意しています。また、例年「道民森づくりの集い」で好評を得ている「森林すごろく」も要望に応じて貸し出ししていますので、詳細は当会ホームページをご覧下さい。

 

きぼうのプール

 

森林すごろく

 

各種寄贈事業にも取り組む

同会では各種寄贈事業にも取り組んでいます。平成27年度から実施している「認定こども園に対する木育資材の寄贈事業」では、これまでに道内10カ所の市町村立認定こども園に対して道産材で作られた「木のおもちゃ」を寄贈しています。そして、同30年度から3カ所の道立公園や保健福祉施設に対して「きぼうのプール」をはじめとする「木のおもちゃ」を寄贈してきました。
また、北海道が行う、東日本大震災の被災地向けに復興を願う道民の応援メッセージが書かれた「きぼうのプール」を届ける「『希望』を『きぼう』でプロジェクト」に協賛していて、このプロジェクトではこれまでに12カ所に対して「きぼうのプール」が贈呈されています。
一方、東日本大震災に限らず、被災地の復興を願うプロジェクトの趣旨にならって、道内で大きな被害が発生した場合にも「きぼうのプール」を贈呈しています。平成28年に発生した台風10号で大きな被害が発生した上川管内南富良野町の「幾寅保育所」や、同30年の北海道胆振東部地震で大きな被害が発生した胆振管内むかわ町の「鵡川放課後子どもセンター」に贈呈しています。

 

スギックモック

 

コロナ禍に負けず活動を継続

「農林中央金庫札幌支店様には、平成24年から継続して活動資金面などで多大なるご支援、ご協力をいただき大変感謝しています。これらの取り組みを通じて、道民の皆様には森林整備や木材利用が地球温暖化対策の重要な役割を果たしていること、その役割を担う森林組合系統の活動が地域の活性化や地方創生に寄与することなどを広く知ってもらうため、この度のコロナ禍の状況によりますが、令和2年度においても昨年の取り組みを継続していきます」と同会の阿部徹会長は話します。
今年、「北の森づくり専門学院」も開学し、10月には「全国育樹祭」が苫小牧市で開催される予定となっていて、同会でも開催を記念する事業を行う予定です。これからさらに、道内の林業や木材産業のため、同会の取り組みはますます重要になっていきます。

 

●北海道森林組合連合会(道森連)

札幌市中央区北2条西19丁目1番地9

TEL: 011・621・4293

 

●農林中央金庫札幌支店

札幌市中央区大通西3丁目7番地北洋大通センター14階

TEL: 011・241・4211

 

 

 

 

 

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