今年、北海道では美味しいお米がたくさんとれました
今年も待ちに待った「米-1グランプリ」の季節を迎えました。去る11月23日(土)、蘭越町の蘭越山村開発センターで「第9回米-1グランプリinらんこし」が開催されました。
今年の北海道の作況指数は104の「やや良」。5月下旬から7月中旬にかけて好天に恵まれ、穂数やもみ数が順調に増えました。収穫量も約55万4千トンで、不作だった前年より13%も増加しました。一方、関東以西では台風などの自然災害に見舞われ、大きな被害の出た地域もありました。そんな状況の中、自慢のお米を募集したところ、全国各地の農家から268品の応募がありました。
この268品は、全国の調理専門学校、料理教室やお米を取り扱う専門店、26ヵ所へ送り、全国それぞれで食べ比べによる予選審査を実施し、決勝大会進出となる上位30品を選出しました。
当日は特別審査員8名と全国から来た一般審査員7名の計15名による厳正なる食べ比べ審査によりトーナメント方式で、グランプリ(1品)、準グランプリ(2品)、金賞(3品)、銀賞(6品)、銅賞(18品)を決定しました。
挨拶する向山博実行委員長
挨拶する金秀行蘭越町長
最終選考に残った6品からグランプリが決定
最終選考に残った6品は、岐阜県下呂市(有)源丸屋の河村秀樹さんの「いのちの壱」、芦別市(株)芦別RICEの桜田淳さんの「ゆめぴりか」、由仁町(有)豊作会農園の前田直樹さんの「ゆめぴりか」、旭川市の岩井敬樹さんの「ゆきさやか」、栗山町The北海道ファーム(株)の栗原直樹さんの「ゆめぴりか」、蘭越町の佐々木和弘さんの「ゆめぴりか」でした。
グランプリを受賞した佐々木和弘さん
蘭越町が2年振りの栄冠に輝きました!
この6品の中から、今年のグランプリに輝いたのは蘭越町の佐々木和弘さんの「ゆめぴりか」でした。佐々木さん自身、初の快挙であり、蘭越町としては2年振りのグランプリ受賞となりました。準グランプリは由仁町の前田直樹さんの「ゆめぴりか」と栗山町の栗原直樹さんの「ゆめぴりか」が受賞。金賞は下呂市の河村秀樹さんの「いのちの壱」、芦別市の桜田淳さんの「ゆめぴりか」、旭川市の岩井敬樹さんの「ゆきさやか」でした。
「昨年は準グランプリだったので、今年こそはという思いで臨みました。しかし、予選ブロックで上位2品に選ばれず、一時はあきらめかけたのですが、再チャレンジでなんとか勝ち上がり、こうして頂点に立てて夢のようです。清流尻別川のそばに田んぼがあり、環境には十分に恵まれていると思います。春先は天候が良かったのですが、夏の一時期天候不順に見舞われました。そこをうまく乗り切ったのがこの結果につながったと思います」と佐々木和弘さんは喜びを語ってくれました。
生産者自ら水加減を行います
健闘した「ゆきさやか」と「きたくりん」
今大会では「ゆきさやか」と「きたくりん」が大いに健闘しました。最終12品に「ゆきさやか」2品と「きたくりん」1品が残りました。最終6品に「ゆきさやか」1品が残ったのは、大会初の快挙です。
「きたくりん」は、稲の病気に強く、農薬を節減しながら安定的な生産が期待できる品種です。「ふっくりんこ」を父に持ち、粘りややわらかさなどの食感にも優れています。JA当麻では「今摺米(いまずりまい)」としてブランド化され人気を博しています。
「ゆきさやか」は、その美味しさは「ゆめぴりか」に勝るとも劣らないと言われている品種です。旭川市の岩井敬樹さんと赤井川村の石川隼人さんが出品しました。
「全体の1割ぐらいの田んぼでゆきさやかを栽培しています。美味しいお米だったので4年前から始めました。葉鞘褐変(ようしょうかっぺん)という病気には弱いのですが、とても美味しいお米です。最終6品の残ったこともあり、これから道内で栽培が広がっていけばいいと思っています」と旭川市の岩井敬樹さんは話してくれました。
最終選考に残った6名。(左から)岩井敬樹さん、栗原直樹さん、佐々木和弘さん、前田直樹さん、桜田淳さん、河村秀樹さん(代理)
挨拶する土屋俊亮副知事
来年は節目の10回目を迎えます
当日は天気に恵まれ、11月とは思えない暖かさの中、たくさんの来場者を迎えました。
来年は節目の10回目を迎えます。記念の大会に相応しい、歴史に残る大会になりそうです。
●米-1グランプリinらんこし
【問い合せ】蘭越町農林水産課農政係
TEL: 0136・57・5111(内線261)