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特集記事

2021_03_19 | 2021年 3・4月号 巻頭記事 | | 編集部イーハトーブ

あなたも農業で働いてみませんか
農作業本格化を前に人手不足は深刻

雪が解けると農作業も本格化します。コロナ真只中にあって、昨年同様に外国人研修生の確保もスムーズにいきません。人手確保はどの地域も至難の業、私たちが直接農業で働く選択も問題解決の一つです。どの地域も人手確保で困っています。地域住民が支え合えればまさに理想郷です。

文/山田勝芳

機械化されたとはいえ、春の農作業(種蒔きや苗の移植)は遅れると大変です。馬鈴薯の種イモや甜菜の苗は農業機械で植えていくとはいえ、多くの人手は必要です。昨年の同時期、道北では農協職員や自治体職員がお家の一大事とばかり援農で地域の農業を支えました。

このような協働の光景は各地で見られたはずです。地域の連帯感、心温まるいいニュースでした。
昨年十勝のJAなどで「1日農業バイト」で募集したところ、4月は600人ほどの募集に対して応募者約2100人、5月の260人に対し約2300人応募があったと聞いています。コロナで営業自粛や生産縮小の事情も重なり殺到しましたが、通常に戻るとそう簡単にはいきません。
富良野では、営業自粛で休職中のホテルマンが農作業に手伝いに来たそうです(取材先の農場)。
コロナが収まっても外国人研修生がスムーズに流れる保証はありません。また、都市に通常生活に戻れば就活も都市部に偏在します。普段から職業選択の一つとして農業を意識したいものです。
以前、札幌市南区の有志で結成した『南区のふぞろいの野菜と果物を応援する会』がありました。春に会員が参集し、高齢化が進む南区の農家の農作業をボランティアで手伝うなど、素晴らしい足跡を残しました。会員の高齢化が進み、やむなく活動休止しましたが、この集団の精神性を各地で芽生えさせたいものです。

2021_03_19 | 2021年 3・4月号 巻頭記事 |