平成26年度から始まった「『希望』を『きぼう』でプロジェクト」
北海道森林組合連合会(道森連)では、災害被災地へ「きぼうのプール」を寄贈する「『希望』を『きぼう』でプロジェクト」に取り組んでいます。
「きぼうのプール」とは、トドマツやカラマツの木材を直径2㎝、長さ7・5~10㎝の円柱に加工したたくさんの「木の棒」をカラマツのログプールに入れたもの。この木の棒に被災地へのメッセージを添え、被災地の保育所などに寄贈しています。
今年度は、道内各地で開催した木育イベント「2020道民森づくりの集い」「木育おもちゃの広場inコポロパ」「オホーツク流氷公園オータムフェスティバル」「北海学園での木育講座」の参加者や木育を学ぶ大学生がメッセージを書き込みました。
完成した「きぼうのプール」は北海道胆振東部地震の被災地である胆振管内むかわ町の「たんぽぽ保育所」と「ひまわり保育所に寄贈。平成26年度から始まった同プロジェクトの寄贈先は16カ所となりました。
(左から)竹中喜之むかわ町長、道森連富田満夫副会長、農林中央金庫中村剛崇営業部長
認定こども園へ「木のおもちゃ」を寄贈
また、全道79の森林組合の指導機関でもある道森連では、森林組合や市町村が取り組む森林環境教育などの活動を支援しています。環境保全に重要な役割を果たしている森林を次代へとつなぐため、持続可能な森づくりの大切さを理解してもらうのが目的です。
農林水産業の共同組織を基盤とする金融機関・農林中央金庫では、道森連の活動に賛同し、森林の大切さを伝える取組みを通じ、国産材利用拡大を目指す活動を行っています。
その一環として、毎年、認定こども園に「木のおもちゃ」を寄贈。乳幼児期から木に触れる機会を創出し、木に対する豊かな感性と心を養い、想像力を高める「木育」の場づくりを支援するのが目的です。平成27年度に始まり、6年目を迎えた今年度は、認定こども園「きたひやま」(せたな町)、「幼児センターきらり」(遠別町)、「ふるびら幼児センターみらい」(古平町)に木のおもちゃを寄贈しました。
(左から2 番目)中村剛崇氏、(左から3 番目)牧野仁氏、(右から3 番目)高橋貞光せたな町長
せたな町役場で贈呈式
去る2月1日には、せたな町役場で関係各位が集い、贈呈式が行われました。
その式典で北海道森林組合連合会の牧野仁理事は、「本日贈りました木のおもちゃは、全て道内で育ったカラマツ、トドマツ、ナラなどの広葉樹を使って作ったおもちゃです。これらを通じて、木の持つ温もりや香りがもたらすやすらぎを子どもたちに感じてもらい、健やかに成長されることを祈念しています」と挨拶。
農林中央金庫札幌支店の中村剛崇北海道営業部長は、「園児たちがこの木のおもちゃに触れていただき、感性を育む一助になればと思っています。そのような我々の思いをくみ取っていただき、おもちゃの有効活用をお願いいたします」と挨拶。お二方とも子どもたちの未来に思いをはせた挨拶となりました。
その後、2月18日(木)には遠別町役場で贈呈式が行われましたが、コロナ禍の影響で古平町の贈呈式は中止となりました。新年度こそはコロナ禍が収束し、これまでの通りの活動ができるようにと願わずにはいられません。
「きぼうのプール」これまでの寄贈先
●北海道森林組合連合会(道森連)
札幌市中央区北2条西19丁目1番地9
TEL: 011・621・4293
●農林中央金庫札幌支店
札幌市中央区大通西3丁目7番地北洋大通センター14階
TEL: 011・241・4211