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特集記事

2022_01_14 | 1・2月号 2022年 イベント | , , | 編集部イーハトーブ

コロナ禍のため 2年ぶりの開催
岐阜県下呂市の曽我康弘さん(源丸屋ファーム)の
「いのちの壱」がグランプリに!

2年ぶりの大会開催!

昨年はコロナ禍のために中止となった「米-1グランプリinらんこし」。今年はコロナ対策を万全にして、開催の運びとなりました。会場内にはアルコール消毒液や体温測定器が置かれ、また会場内の密状態を回避するため、関係者以外の来場は禁止となりました。来場者はもちろんマスク着用の中、節目となる10回目の大会となりました。
大会の審査方法はこれまでと変わりません。

 

2年ぶりの開催を喜ぶ向山博実行委員長(左)と金秀行蘭越町長(右)

 

 

全国から出品された295品を、全国の調理専門学校、料理教室やお米を取り扱う専門店へ、北は北海道、南は九州まで計33カ所へ送り、全国それぞれの学校などで食べ比べによる予選審査が実施され、上位30品を選出しました。

その難関を突破した上位30品は、11月21日に蘭越町で開催された決勝大会に集結し、特別審査員10名による厳正なる食べ比べ審査により、グランプリ(1名)、準グランプリ(2名)、金賞(3名)を決定しました。

今年の際立った特徴は、道外産が10品と多く、北海道ではあまり知られていない品種が、決勝大会に選出されました。
第2回、第6回にグランプリを受賞した「いのちの壱」は例外として、「ゆうだい21」(新潟県)、「次世代の七光」(長野県)、「ヒノヒカリ」(熊本県)、「あきろまん」(広島県)、「きぬむすめ」(静岡県)などが選出されています。

道外産の出品が多いということは、それだけ「米-1グランプリinらんこし」が、道内だけにとどまらず、全国的に認知され、権威を得た証左です。そして今大会の流れに乗るようにグランプリは、岐阜県下呂市の曽我康弘さん(源丸屋ファーム)の「いのちの壱」が受賞しました。

第2回(2012年)に同じ「いのちの壱」でグランプリを受賞した曽我康弘さん。9年ぶり2度目の受賞となりました。

 

グランプリを受賞した曽我康弘さん

 

「9年前にグランプリをいただいてから、消費者のみなさんにどうすれば安心安全のお米を届けられるのかを日々考えながら米作りをしています。いのちの壱はコシヒカリの1.5倍の大きさがあり、冷めても硬くならず、モチモチ感があり、甘いお米です。苗や乾燥作業で難しい部分もありますが、私どもの源丸屋ファームでは9割のシェアを誇るブランド米です」と曽我さんは胸を張ります。

そして、準グランプリには三上智祥さん(蘭越町)の「ななつぼし」と石川隼人さん(赤井川村)の「ゆめぴりか」が受賞。金賞には高貝友也さん(士別市)の「ゆめぴりか」、福岡修平さん(蘭越町)の「ゆめぴりか」、山本昌信さん(岐阜県飛騨市)の「いのちの壱」がそれぞれ受賞しました。

 

10回の大会を振り返り、関係者各位に感謝と敬意を

10回の大会を振り返ると、グランプリを受賞した品種は「ゆめぴりか」が7回、「いのちの壱」が3回。この2品種のみがグランプリを受賞しています。地域は蘭越町が4回、岐阜県下呂市が2回、栗山町・岩見沢市・岐阜県中津川市・洞爺湖町がそれぞれ1回ずつとなっています。道内では蘭越町と他地域、全国的には北海道と岐阜県という争いになっています。

 

 

(左から)高貝友也さん、三上智祥さん、曽我康弘さん、石川隼人さん、福岡修平さん、山本昌信さん

 

また、毎回出品する生産者も多く、この大会にかける意気込みを感じます。先述したように今大会でグランプリを受賞した曽我さんは、第2回大会でグランプリを受賞していますし、今大会で準グランプリを受賞した三上さんは第8回大会で金賞を、石川さんは第7回大会で準グランプリを受賞しています。今大会で金賞を受賞した福岡さんは第6回、7回大会で金賞を受賞しています。

大会の目的である、「競争意識による生産技術の向上」で「北海道産米の底上げ」を図ること、そして安全安心で美味しいお米の生産と大切さを「全国の生産者と共に」は十分に果たされています。このような大会に育て上げた関係者各位には、感謝と敬意を感じずにはいられません。
さあ、来年の第11回大会は誰がグランプリを獲るのか?戦いの火ぶたはもう切られています。

 

●米-1グランプリinらんこし

【問い合わせ】TEL: 0136・55・6517

(直通)蘭越町農林水産課農政係

 

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