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【道内一周市区町村特集-東川町 移住者インタビュー】
夫婦のご縁で引き継いだ天然酵母の蒸しパンSitoa

池田 昌俊さん、玲香さん / 天然酵母の蒸しパンSitoa

「神戸から移住してきました。神戸はパン屋さんが多い地域で、パン屋めぐりを楽しんでいましたが、商売にするなんて考えたことはありませんでした。」
穏やかに話し始めたのは、昌俊さんと玲香さんご夫妻。
令和元年オープンの「天然酵母の蒸しパンSitoa」。
Sitoaとは、フィンランド語で「結ぶ」や「繋げる」の意味を持つそうです。

 

 

「元々この地で蒸しパン屋をされていた店主と私達に共通の友人がおり、まさに“ご縁”で引き継ぐことに。」と玲香さん。
東川町に訪れて、土地、空気、風景に「子どもをこの豊かな自然の中で育てたいと思いました。新たな場所での生活はとても不安でしたが、それ以上に東川町から見る大雪山系の山々は綺麗でした。」
 

お店を引き継ぐことを決めてから、たくさんの方と知り合い、助けを借りてスムーズにお店をオープンすることができました。今後も人との“結びつき”や“つながり”を感じていきたい。これが、店名の「Sitoa」の由来です。
 

早朝3時。その日の作業が始まります。
「天然酵母の蒸しパンは、いつも同じ状態のものを作るのが難しいのです。その日の気温や湿度で生地を調整します。美味しいものを作るには手は抜けません。生地の長時間低温発酵にこだわったのは、ふわふわでもちもちの口あたりを出すため。さらに、天然酵母を使うと香りと旨味が出ます。」満足感のある惣菜系と、ホッと一息できるスイーツ系の20種類以上が店頭に並びます。中でも人気は、きんぴらマヨネーズ、てりやきチキンマヨ、ベリーベリークリームチーズ・・・と聞いているだけで食べたくなってしまいます。

 

 

評判を聞きつけて遠方から足を運ぶお客さまもいらっしゃるほどで、土日には開店からお客様が並びます。
 

「将来的には、北海道のいろんな町で“Sitoa”の蒸しパンを食べていただけるようにしたいです。そのスタートが人口一万人にも満たない東川町からになれば。また、開業から今まではお店のことだけで精一杯でしたが、北海道のいろんな所に行ってみたいです。せっかく北海道の真ん中にいるので。趣味として山登りやスキーも始めてみたいです。」
 

東川町に移住してきた年に生まれたお子さんは今、2歳。
「東川町に来て良かったことの一つに、周りの人たちが子どもを見てくれている安心感があります。道外から来た私たち親子にとても親切に接してくれています。誰もが皆“welcome”な心を持っている、そんな町です」
 

東川町では、現在、借家の98%が埋まっています。
住みたくても「空きが無い町」
池田さんご夫妻の話しを聞くと、この数字の理由が頷けました。

天然酵母の蒸しパンSitoa しとあ

営業日 :金、土、日、月(不定休あり)(SNS公式アカウントにてご確認ください)
営業時間:OPEN 10:00(売り切れ次第閉店)
住 所 :北海道上川郡東川町西5号北28
TEL  :0166-82-2383

※東川ミーツ旭川駅前店(ヨシノリコーヒー旭川駅前店さん店内)、道の駅ひがしかわ道草館さんでもお買い求めいただけます。

【Facebook】 https://www.facebook.com/sitoa.mushipan/

【Instagram】 https://www.instagram.com/sitoa.mushipan/

2021_09_05 | 市区町村特集インタビュー | ,