「北海道立北の森づくり専門学院」(通称・北森カレッジ)が旭川市の地に開校して5年経った。学院では林業に関する基礎実習、機械操作などに必要な各種資格等の取得など、実践的な教育を行う林業の専門学校だ。森林を守り育てるだけでなく、将来的に地域に根差した人材を育成することが同学院の使命だ。
コロナ禍の多難な開校 4期生まではすでに活躍中
コロナ禍で吹き荒れた厳しい環境の中でのスタートだったが一期生は定員40名に対し34名の入学者があり、まずまずのスタートを切った。
林業技術を身に着けた4期生までは卒業して、林業関連の企業や森林関係の団体に就職し、その活躍ぶりが学院側にも伝わってくると、教官たちの心も束の間和ませてくれる。
年数が浅く北森カレッジの認知度向上は課題であり、PRのためオープンキャンパスが開催されている。この夏は8月2日(土)に設定され、学院紹介のほか校舎内の案内、高性能林業機械シミュレーター紹介、模擬授業、伐採現場の見学、個別相談などが組まれている。また、学院説明会も随時開催されており、関心のある向きはHP等で検索して訪問してみてはどうか。

北海道立北の森づくり専門学院
世界中の人々が 森林を守ろうと必死だ
温室効果ガス(二酸化 炭素)問題がクローズア ップされ、世界中で森林 が果たす役割の重要性が 再認識され、森林に向け られる関心度は非常に高 いものがある。 世界中の有意な考えを 持った若者たちが、林業 の世界に足を踏み入れて いる。地球環境を自分ら でも守ろうという使命感 に燃えている。温室効果 ガスの対策は世界規模で 歩調を合わせて取り組む べき、喫緊の問題。
しかし、農業・漁業と 同様に林業も高齢化の真 只中にある。地球上で、 一番重要な第一次産業を 高齢者だけに任せていいわけがない。これらの現場で、若者たちが生き生きと輝いてほしい。今の若者たちが第一歩を踏み出せば、また次の世代の若者たちが後から参集する、こういった好循環が理想だ。第1次産業でも温暖化対策の先頭に立つのは林業従事者だ。若者たちが自ら進んで環境問題の最先端を走る林業界に身を置く、それは存在感溢れる職業の選択と捉えたい。

企業実習で 自分に合う分野を把握
学院の生徒は1年生で2回、2年生で3回の、短期・長期の就業実習がカリキュラムにあり、企業に行って実際の仕事を経験する。林業といっても分野は多く、自身のやりたい仕事内容なのか、卒業後の就職先を決める恰好の機会となる。もちろん、業界の協力を得ないとコーオプ教育(産学連携による実践的教育)はできない。林業界は人材不足に直面しており、業界は押しなべて「北森カレッジ」の生徒の授業受けいれに協力的なことは言うまでもない。
2週間の実習中の1週間は実際に給料を貰ってチェーンソーで木を伐ったり、森林組合の事務を経験したりする、まさに実学の世界だ。当然、こうした経験は、就職してからのミスマッチを防ぐことにつながる。因みに求人倍率は5、6倍で林業関係各社・団体は北森カレッジの卒業生を欲しがっているということは明白だ。
どの時代であっても、第一次産業は最重要産業であることは確かだ。農林漁業は自然界の循環で命をつないでいく。どれ一つ欠けてもうまくいかない。
本州と北海道では山の険しさが違う。北海道は日高や桧山を除けば、比較的穏やかな傾斜が主流だ。つまり、機械が入りやすいということ。自然界と共生しながら、それを職業とする。林業で働こう。


















