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特集記事

2018_09_23 | 2018年 9・10月号 特集 | | 編集部イーハトーブ

災害は忘れたころにやって来る
いつも防災・減災を 心がけましょう
9月1日は 防災の日

1923年9月1日11時58分、関東大震災が発生しました。地震の規模はM7・9、死者・行方不明者は合計105、385名。
この甚大な被害を出した災害を防災・減災の教訓にしようと、毎年「9月1日」を〝防災の日〟として各種行事が行われています。私たちも日ごろから防災・減災対策に取り組みましょう。

地震、集中豪雨もよく起こっています

最近地震や集中豪雨が多くなったと感じませんか? 日本のどこかで毎日のように有感地震は起こるし、集中豪雨もあちこちで発生しています。台風シーズンのど真ん中、台風の進路を毎日確認したいものですね。
直近では6月の大阪府北部地震(震度6弱)、死者・行方不明者の合計231名を出した7月の西日本豪雨、台風12号(迷走台風)の経路になった各地で水害が発生しました。道内でも7月に空知北部や旭川地域で豪雨による水害が発生し、大きな被害が出ました。

小規模ながら竜巻も発生しています。日本は火山列島、噴火予報もチェックしなくてはなりません。

 

火元を管理すれば民家の火災は防げます

一般的に考えられる災害は、『火災・山火事』、『落雷』、『河川の氾濫』、『土砂崩れ』、『地震』、『津波』、『高潮』、『竜巻』、『噴火』。
火災は火元を徹底管理することで未然に防ぐことができます。心配なのは漏電、コンセント部分にほこりがたまって漏電し出火することがあります。また、タコ足コンセントで過電流が流れ、電気コードが燃え出すこともあります。日々入念にチェックしておきましょう。「ガス漏れ警報器」、「火災報知器」、「煙探知器」、「消火器」などの備えがあれば万全ですね。

海外では大規模な森林火災が発生しています。異常乾燥し自然発火する場合や、たばこ・焚火など人為的な失火で森林火災を引き起こす場合があります。火の取り扱いには注意しましょう。火災は強風に煽られて隣家への延焼を引き起こします。一軒の不注意で大火災を招きかねません。2016年の糸魚川大火は記憶に残っていますか。焼失数144棟、焼失面積約4万㎡という被害でした。火の扱い、漏電には注意を怠りなく、用心の上に用心です。落雷による火災も時として発生します。

 

身近なところから防災・減災対策を

集中豪雨や大雨による災害は公共による対策(堤防・排水溝)が中心となりますが、自宅周辺の河川・山間の状況や雨水の流れ方は日ごろから把握しておきたいところです。
時ひとまとめにされていると、いざというとき便利です。地区で指定されている避難所までの経路も、家族で確認を兼ねて歩いてみましょう。

 

避難用リュック。〝備えあれば憂いなし〟です

 

簡易トイレや転倒防止グッズ〝つっかえ棒〟や〝L字型補強金具〟もあります。「DCMホーマック旭が丘店」の防災グッズコーナーにて

 

リュックの中の避難用グッズとしては水や食料品、簡易救急箱、健康保険証の写し、懐中電灯や携帯ラジオ、乾電池の予備、ティッシュペーパー、簡易トイレ、雨具、カイロなどコンパクトに入れて用意しておくと便利ですね。水や食料品は最低3日分といわれています。レジャー用品も役立ちます。テントや簡易コンロなど緊急時に重宝します。

 

我が家の地震対策をお見せします

十勝沖地震(2003年)の時、我が家(札幌・震度4)も大いに揺れました。食器棚も本箱もタンスも大揺れで、倒れるのを防ぐことに大変な思いをしました。数日後、「DCMホーマック」の転倒防止金具(L字型)を買いに出かけ、すべてのタンス類にL字型補強金具を取り付けました。
しかし、本棚のある部屋の壁は柔らかく、ネジや釘が利きません。そこで自分なりに工夫し、天井と壁の境目にある廻り縁と本箱を針金で結びました(写真参照)。本箱と壁の隙間には発泡スチロールを挟んで固定しました。こうすると本箱を揺すってもびくともしません! 地震の時、棚の本は床に落ちても本箱自体は倒れません! この方式は釘やネジの打てない壁の部屋においては有効かと思います。おススメです! 天井と棚の間を〝つっかえ棒〟で支えるのも有効ですね。

 

廻り縁と本棚を針金で固定しました。壁と本棚の空間に発泡スチロールを挟むと、本棚は押しても動きません!

 

余談ですが、筆者は平素から家の中ではスリッパを履きません。だから、寝室の枕元には袋に入れたスリッパが常時ぶら下がっています。地震時、室内に割れたガラスが散乱しても、足を切らずに歩くことができるはず。幸い、まだ使ったことがありませんが、これも地震対策の一つです!
災害は遠いところの出来事ではなく、身近なところでいつ起こっても不思議ではありません。365日、防災意識を持って暮らしたいものです。撮影等の協力をお願いした「DCMホーマック旭が丘店」には緊急避難用グッズや転倒防止金具など豊富に品揃えされています(注記・店舗によってはお取り寄せになるようです)。備えあれば未然に防げるものは即取り掛かる、安全な暮らし方の鉄則です。こうすることが市民防災の基本です。

2018_09_23 | 2018年 9・10月号 特集 |