本別町農業協同組合代表理事組合長 佐野政利 さん
日本一の豆のマチ本別町
畑作は、その広大な大地のもと、特産品の豆や、小麦、ビート、馬鈴薯などが、十勝特有の寒暖の差を利用して美味しく育てられています。生産額でいうと全体の3分の1ほどを占め、46億円ほどになります。本別町といえばまずは豆を思い浮かべますが、生産額でいえば7億円ほどのものです。しかしその品質は自他ともに認められ、日本一のものだと自負しています。
役場の方では「十勝本別キレイマメ」シリーズを商品化して販売しています。
当JAでも「MameManma(まめまんま)」シリーズとして、焙煎大豆と焙煎黒豆の2種類を販売しています。また、それらを燻製にした「だいずくん」の販売にも力を入れています。桜チップを使用し、芳醇な薫りと豆本来の味を楽しむことができる「だいずくん」は、おやつ、おつまみ、サラダまで色々な楽しみ方ができます。
そして毎年1月下旬に行われている「ほんべつ豆まかナイト」も今年で5周年を迎えました。豆をテーマに、鬼がたくさん出てくる「“激”豆まき」や多彩なゲーム大会を展開し、寒さを吹き飛ばす熱く激しい節分のイベントになっています。来年はさらに実行委員会を作り、メンバーにはJA青年部や職員も連なり、盛大に催したいと思っています。
本別町は年間を通して、雨が少なく、寒暖差が大きい。そのような気候風土が豆の生産にうってつけでした。生産量で言えば、近隣の音更町や芽室町のほうが圧倒的に多い。しかしその時の気候条件により、他の地域では収量が少ない時でも、本別町では収量があり、品質もよかった。それゆえに日本一の豆のマチと言われているのです。
だいずくん
酪農畜産も盛んな本別町
酪農畜産は、緑の大地と澄み切った青い空のもと、乳牛や肉牛たちがストレスのないゆったりした環境で育てられています。
酪農畜産の生産額は79億円ほどあり、総生産額の3分の2ほどを占めています。その中で、生乳は38億円ほど、肉牛や育成牛の預託事業などが40億円ほどになっています。特に育成牛の預託事業は全国一の評価をいただいています。
女性の目線で農業を変えていく
私自身、6月に組合長に就任しましたが、その時十勝管内で初めて女性理事も誕生しました。40代の和牛農家の女性です。
町内には「北海道立農業大学校」がありますが、女性の割合も伸びており、寮も足りないと聞きます。それぐらい農業への女性の関心が高くなっています。以前は、農家の後継者の入学が多かったのですが、今では全国規模で生徒が入学しています。
町内で働いている獣医にしても、今では男女の比率は半々ですし、当JAの授精師も女性が増えています。
女性が活躍できる場は農業にはまだまだたくさんあるはずで、そのパイオニアになって、本別町の農業に新しい風を吹かせてほしいと思っています。
ほんべつ豆まかナイト
JA本別町
北海道中川郡本別町北5丁目2番地1
TEL: 0156・22・3111