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特集記事

2020_09_09 | 9・10月号 巻頭記事 | | 編集部イーハトーブ

コロナ禍でまさに試される北海道
地域連帯で支え合う社会の実現を

道民の生活も、企業の経営も、みなコロナで弱り切っている。少々格好悪くても減速して耐えていければ、北海道は再び元気を取り戻せると確信する。道民が連帯意識を持って、互いに助け合えばきっと活路は拓ける。広大で人口が少ない分、各地から北海道に人々が大移動して、第三の開拓時代が始まる。

日本各地でコロナ感染の勢いが衰えない。札幌市内を見回しても、一斉休業から4か月経っても「開かずの扉」状態の店舗は多い。さらに、営業再開してみたものの自粛ムードはそのままで開店休業に近い店舗もある。人の少ない地方都市ならもっと厳しいはず。

北海道の製造業の中核は食品加工。スーパーで常時売られている日配品を除き、他は道外で開催される物産展や土産店に営業の比重をかけていた。しかし、イベント自粛が長らく続き、新たな販売戦略の立て直しに迫られている。このように身の回りの経済を観察しても、先々不安な要素がいっぱいだ。プレミアム商品券を発行したり、通信販売に活路を見出したり、あらゆる方策を講じて売り上げを出す試みが各地で取り行われている。
本紙イーハトーヴは地域経済が好循環する世界を思い描き「つくる、うる、かうに地域共同体の理念を持とう」のスローガンを掲げている。つまり、つくる側、うる側、かう側が地域の連帯意識を持って支え合って、地元経済の浮上に加担しようという呼びかけだ。
コロナ禍のさなか、私たち消費者にできることは何かを考えたとき、「かう」つまりお金を使うという消費行動は間違いなく地域経済にプラスに貢献することになる。地域の生産者や企業の手による良品の品々を意識して選択すること。20周年にコロナとの遭遇はまさに過酷な試練だ。

(山田)

 

 

 

「農業を応援したい」と思い立ち、昨年秋、近郊農家から集めた規格外野菜を中心としたマルシェをオープン。松浦千春店長(写真)は「冬場も根菜類を中心に続けたい」。ガンバレ、小さなマルシェ!

《じゅうにマルシェ》札幌市北区北12条西1丁目毎週木曜日、午後13時~16時まで営業。

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