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特集記事

2020_05_04 | 2020年 5・6月号 生産者を訪ねて 連載 | , | 編集部イーハトーブ

【生産者を訪ねて】
温泉熱を利用したトマトづくり
オロフレ地熱利用野菜組合(壮瞥町) 組合長 新藤 吉美さん

北海道で道内産のトマトが店頭に並ぶのは5月~6月ごろ。しかし、すでに「オロフレトマト」というブランド名のトマトは、2月中旬ごろから出荷が始まり、いま収穫に追われています。
今回は、オロフレ地熱利用野菜組合組合長の新藤吉美さんを訪ね、オロフレトマトの栽培の様子などについて伺いました。

 

「オロフレトマト」のハウス内にて。新藤吉美さん

 

壮瞥町は洞爺湖の南東に位置する町。温泉の町としても有名ですが、地熱の利用も活発です。オロフレトマトは、その温泉熱を利用したハウス団地で栽培しています。
同組合は1.5㌔ほど離れた弁景温泉から、約65度Cの湯を26棟のハウスに引き、ハウス内では温水チューブをトマトの根本近くに這わせることで、放熱により地温と室温を上昇させています。室温は厳冬期で8~10度C程を保っています。
組合員数は7戸。「メンバーとは、北海道独自の栽培基準『YES!clean』を取得しているので、それにのっとって安全で良質なトマトを作ろうと申し合わせています」
オロフレトマトの品種は『桃太郎』。甘味と酸味のバランスが良く、しっかりとした果肉が特徴。
出荷先はメインが室蘭、苫小牧、函館。札幌にも一部がいっているそうです。出荷は7月下旬ごろまで続きます。

 

オロフレ地熱利用野菜生産団地

2020_05_04 | 2020年 5・6月号 生産者を訪ねて 連載 | ,