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特集記事

2020_01_16 | 1・2月号 2020年 わがマチ自慢 | , , , | 編集部イーハトーブ

【わがマチ自慢】今回は新篠津村

わがマチの1次産業や観光の魅力をお伝えします。今回は札幌の近くでありながら北海道らしい大自然を存分に味わうことができる新篠津村です。石塚隆新篠津村長にお聞きしました。

 

DATA

【人口】3,038人(令和元年12月1日現在)
【世帯】1,402世帯(同上)

新篠津村役場
〒068-1192 北海道石狩郡新篠津村第47線北13番地
TEL:(0126)57-2111

石塚 隆 村長

 

クリーン農業先進地で、新鮮で美味しく、安心安全な農産物が魅力ですね!

新篠津村は農業の村です。農業の発展と一緒に村も発展してきました。昭和30年ごろから泥炭地の土地改良や大規模な基盤整備が進み、道内を代表する稲作地帯となっています。
近年は大型機械の導入による効率化も進み、農業への関心も高まってきました。ここ10年で70名ぐらいの新規就農者を迎えています。その半分ぐらいはUターン組です。農作業も楽になり、儲かる農業が浸透してきたからだと思います。特に、Uターンの方々は、家族連れで戻って来てくれるので、村の人口減の対策にもなっています。
お米は、ゆめぴりか、ななつぼし、きらら397を作っています。特徴的なことは、他の市町村よりもきらら397の作付面積が多いことです。きらら397は沖縄や関西方面、外食産業等では、まだまだ需要が高い。特に、どんぶり物を扱う外食産業では、粘り気のあるお米よりは、きららのような粘り気のない米が好まれています。きらら397は道産米の品質向上に大きく貢献した品種で、これからも大事に育てていきたいと思います。
また、わがマチでは安全で高品質な安定供給のための土作りに徹した、「クリーン農業」を推進しています。平成9年には、米乾燥調製施設「ライスファクトリー」が完成、同30年には精米施設しています。平成9年には、米乾燥調製施設「ライスファクトリー」が完成、同30年には精米施設も完成し、村内で生産、収穫、乾燥、精米、販売までできるようになりました。

 

ななつぼし(左)とゆめぴりか(右)

 

お米以外にはどのような農産物がありますか?

ブロッコリー、たまねぎ、ピーマン、花卉栽培が盛んです。
ブロッコリーは、JAで集荷、選別して、花が咲かないように氷を入れた発泡スチロールに入れて出荷します。
たまねぎの作付面積は徐々に増えています。かつてわがマチのたまねぎ栽培は、他の産地より早く集荷する早出しが盛んで、早い季節に出荷するための栽培技術を持っていましたが、だんだんと他の産地でも同じように早出しをするようになり、メリットが少なくなってしまったため、今では気候に合わせた栽培が中心です。
ほ場の規模拡大を行っていくと、どうしても米、小麦、大豆などの作物にいく傾向がありますが、わがマチでは様々な作物に取り組む農家ががんばっています。
花卉は、高収益なのですが、新規就農者がなかなかでてこない。やはり手作業が多いので敬遠されているようです。
花卉への取り組みは昭和48年頃から始まり、アルストロメリア、トルコキキョウ、宿根カスミ草、ユリなどを栽培しています。

 

アルストロメリア

 

6次化にも力を入れていますね。特産品を教えてください。

昨年から酒米の彗星でお酒を造っています。旭川市の高砂酒造で製造してもらっています。これまではうるち米でお酒を造っていたのですが、どうしても雑味が入ってしまう。「純米酒大法螺」は辛口ですっきりした味わいを楽しむことができます。
また、わがマチは、道内2番目の「どぶろく特区」に認定されました。「新しのつのどぶろく」は、ななつぼしを使い、米のふくよかな風味と辛口の味わいが特徴です。
「炎の華」は、白菜農家が食品添加物を一切使用しないで作ったキムチです。本場の本格キムチを作るため、夫婦で本場韓国へ渡って作り方を学びました。今では農家を辞め、キムチ作り一本に打ち込んでいます。
また、「田舎風味味噌」は、村産の大豆を100%使用し、こうじは完全自家製手作りの無添加・天然醸造で、防腐剤を一切使用しない生みそです。

 

どぶろく(左)と大法螺(右)

 

観光はどうですか?

「しんしのつ温泉たっぷの湯」をメインに、「しのつ公園キャンプ場」が賑わっています。特に、この頃は「グランピング」という手ぶらで楽しむキャンプが流行っています。グランピングは今年で3年目ですが、当初は本当にお客様が来るのかと懐疑的でしたが、1年目から予約で満杯になりました。
料金はホテル並みですが、広い大きなテントがあり、冷蔵庫やベッドが完備され、ホテルに宿泊するようなキャンプを味わうことができます。さらに、外のテントではバーベキューが楽しめ、温泉に入ることもできます。
冬場はやはり「わかさぎ釣り」が定番です。毎年たくさんの方々に来てもっていますが、この頃は温暖化の影響なのか、湖に氷がなかなか張らなくなってきました。昔は12月から始めていましたが、この頃は厳しくなってきました。インバウンドも多く、土曜、日曜は外国の方々で賑わっています。
一方、「青空まつり」は夏の観光イベントです。まつり会場では、ステージショーや特産品販売などが行われます。そして、冬の観光イベントが「しのつ湖キャンドルナイト」。しのつ湖に隣接するしのつ公園に、約1000個ものスノーキャンドルが並び、たっぷの湯からしのつ公園展望台へ続く遊歩道に優しい光が灯ります。

 

グランピング

 

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