「小川原脩記念美術館」は、倶知安町に生まれ、戦後は一貫して郷里の倶知安町で創作活動を続けた現代美術のパイオニア・小川原脩の画業を顕彰する町立美術館です。
小川原脩の初期から晩年に至るまでのコレクション約700点が常設展示されているほか、道内外の作家による作品も企画展で目にすることができます。
小川原脩は、旧制中学(現・倶知安高校)時代に油彩を始め、東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科に入学。在学中に「納屋」(1933年)が帝展に入選。卒業後に福沢一郎らと出会い、前衛的な美術団体「エコール・ド・東京」「創紀美術協会」「美術文化協会」などの結成に参加。シュルレアリスム絵画への道を歩みましたが、軍の規制が厳しくなり断念。
戦後は郷里・倶知安に戻り、岩船修三、木田金次郎らと「全道美術協会(全道展)」の創立に参加。1958年、野本醇、因藤壽、穂井田日出麿らと麓彩会」を創立。1975年、北海道文化賞受賞。1994年、北海道開発功労賞受賞。同年、小川原脩画集(共同文化社)を出版しています。
戦後、倶知安町に定住してから半世紀以上、新たな造形の可能性を求め続け、2002年、多臓器不全で死去しました。
その画風は、北方的ロマンティシズムに貫かれた素朴で原初的なもので、70歳直前に訪れた中国、チベット、インドでの体験を契機として、創作の新境地を拓きました。
開館時間/午前9時~午後5時(入館時間は午後4時30分まで)
定休日/火曜日、年末年始(詳細は公式HP参照)
観覧料/一般500円、高校生300円、小中学生100円
小川原脩記念美術館
虻田郡倶知安町北1条東3丁目3
TEL: 0136・21・4141
www.Town.kutchan.hokkaido.jp/culture-sports/ogawara-museum/