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特集記事

2022_09_05 | 2022年 9月・10月号 特集 | , , | 編集部イーハトーブ

月形町で新たに農業にチャレンジ!!
どのような新規就農対策がなされているのか

新規就農者に対する月形町の支援制度

月形町では、新たに農業を始める新規就農者に対して、奨励金や補助金、無利子融資制度などの条例を定め、様々な角度から支援しています。また、研修期間中(3年以内)は、地域おこし協力隊として月額20万円と町営住宅(家賃負担なし)が支給され、受入指導農家のサポートもあり、一定水準の栽培技術を研修期間中に取得できるので、安心して就農することができます。
さらに、新規就農研修施設として、実習農場を整備しています。花きやミニトマトなどであれば、研修中から自ら生産・出荷のシミュレーションを行うことが可能です。また、耕起や防除などができる農業機械も整備しているので、実践的な研修も可能です。

 

具体的な支援内容

月形町では新規就農者を、「新規就農実習者」と「新規就農者」の2つに分け、奨励金や補助金を決めています。
「新規就農実習者」は、町内または町外において農業以外の職業についている人が、町内に居住して農業経営によって自立しようとする意欲と能力を有する人です。原則として年齢が22歳以上50歳未満の人で、配偶者または18歳以上60歳未満の同居の親族を有する人です。
「新規就農者」は、就農に必要な生産技術や経営管理などの実践的な農業実習を修了し、年齢が概ね22歳以上50歳未満の人で、配偶者または18歳以上60歳未満の同居の親族を有する個人または個人を経営主とする法人をいいます。
無利子融資制度は、新規就農者に経営開始の際に必要となる資金を無利子で融資するものです。

最高で町から500万円、JAから500万円の合計1000万円を貸し付けします。
一方、月形町では、新規就農実習者が安心して研修を受けられるように受入指導農家に対して、指導にかかる経費を支援しています。就農希望者1人につき、1ヵ月当たり15000円以内を受入指導農家へ支給され、交付対象期間は同一の就農希望者につき24ヵ月以内です。ただし、新規就農実習者が、傷害保険に加入することおよび北海道立農業大学校での研修を受講することが要件となります。

 

具体的な支援内容

 

新規就農者の受け入れ体制

新規就農者については、月形町、月形町農業委員会、JA月形町、空知農業改良普及センターなどが書類選考、面接を実施し、受入の可否を判定。また、就農に当たっては就農候補地の情報提供を行います。
実習中の1年目は、受入農家での研修を主体として栽培技術などを習得します。2年目は、農家研修で学んだ技術を実習農場のハウスなどで、実習者が栽培から市場に出荷するまでを検証します。なお、実習に要する種苗、肥培管理、出荷などの費用は、実習者の負担となり、生産物は実習者に帰属します。また、技術指導だけでなく、各種農業制度や農業簿記の研修なども実施しています。

 

奮闘する新規就農者たち

月形町では、平成6年から新規就農者の受け入れを始め、現在18世帯が就農しています。今回、取材させていただいた濱田剛・きずき夫妻は、恵庭市から月形町に移り、2年間の研修を終え、今年から独り立ちした就農者です。今年度はビニールハウス4棟でミニトマトの栽培をし、来年度以降は棟数を増やす予定です。
「妻と一緒に恵庭市にある園芸の会社で働いていたので、土いじりは大好きでした。特に、農業は自分のスケジュールで行うことができること。失敗することはありますが、思い通りにできた時の達成感は何物にも代えられません。これからも町内の人たちとのつながりを大事にして営農していきます」と濱田剛さんは話します。
さあ、月形町で新たに農業にチャレンジしてみませんか。

 

濱田剛・きずき夫妻

 

●月形町役場農林建設課

北海道樺戸郡月形町1219番地

TEL: 0126-53-2322

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