これまでの歩み
同社の歩みは1907(明治40)年にさかのぼります。初代会長である松原外次郎氏が18歳の時に、富山県から北海道へ移住。そこから会社の歴史が始まりました。今日のように木材を取り扱い始めたのが1924(大正13)年。北海道炭鉱汽船から土地の管理と坑木造材を頼まれたのがきっかけです。
その後、社業は順調に推移し、1941(昭和16)年には新事務所を栗山町に設置し、翌年には栗山市街に太平洋戦争における航空兵養成のためグライダー工場を建設し、栗山町との縁も深まりました。1948(昭和23)年には松原産業(株)を設立し、本社を東京としましたが、1955(昭和50)年には栗山町に移し、現在に至っています。
独自の技術を生かし環境保護に取り組む
社有林を全道各地に約4329haも所有し、栗山町に床板工場や製材工場をもつ同社は、合板、床板、集成材、製材の製造や造林・造材事業、山林経営、素材の売買、木材利活用事業などを主に行っています。
また、地球温暖化や環境破壊が叫ばれる中、森林再生事業、木材チップの加工をはじめとする資源を無駄にしないエコロジー事業など、独自の技術を生かした環境保護にも取り組んでいます。「エコマーク」は、環境負荷が少なく、その保全に役立つと認められる製品に与えられる国際基準です。同社ではこのエコマーク製品づくりを積極的に進めています。
「世界中で自分たちの利益のために木を伐採することが未だに止まりません。その結果、地球温暖化による異常気象、動物や植物の種の絶滅、疫病、パンデミックを誘発しています。違法伐採木にお金を払わないことが、違法伐採を止めることになります。このような地域、社会に存在する価値ある企業を目指してこれからも成長していきます」と北海道木材産業協同組合連合会(道木連)の会長でもある松原正和社長は話します。
松原産業
●松原産業㈱
夕張郡栗山町中央1丁目1番地1
TEL:0123・72・1221