自然が育てる道産ホタテ安全・安心な海の幸
北海道のホタテは、大きく分けて地まき式と垂下式の2種類で育てられています。どちらも餌を与えずに自然の海で育てるため、安心・安全な海の幸です。
地まき式は、主にオホーツク海や根室海峡で行われていて、生まれて1年育てた稚貝を海に放し、海底で2~4年成長させて水揚げします。垂下式は、主に噴火湾や日本海で行われていて、稚貝をロープまたはかごに入れて海中に吊るし、1~2年かけてゆっくり成長させて水揚げします。
地まき式は初夏から秋が最盛期で、ホタテ貝柱や干し貝柱に産地加工されます。垂下式は冬から春にかけて水揚げされることが多く、主にボイルホタテ、剥き身ホタテなどに加工されます。
北海道の漁業資源の中でも、ホタテは優等生です。昨年度の水揚げ量は約39万tと、2年連続30万tを超える水揚げで安定しており、日本で生産されるホタテの約8割を占めています。
和洋中に合う万能食材美味しくて健康効果抜群
ホタテはあっさりとしたクセのない味わいで、子どもからお年寄りまで誰でも美味しく食べられる海の幸です。和・洋・中といずれの調理法にも合い、刺身が美味しいのはもちろん、煮ても焼いても美味しさが変わらず、特にバターとの相性が抜群です。
そして特筆すべきは、その栄養価の高さです。高たんぱくで脂肪が少ないため、カロリーは鶏もも肉の半分以下、鶏ささみよりも少ないため、ダイエットにも最適です。
健康に良い機能性成分も、ホタテにはたっぷり含まれています。中でも、悪玉コレステロールを減らし、心臓・肝臓の機能を高め、高血圧を予防し、視力を回復させる効果が期待できるタウリンの含有量がとても多く、1日100~150gのホタテ貝柱を食べるだけで、大人1人1日の必要量が摂取できます。
ほかにも、悪性貧血を予防するビタミンB12や葉酸、味覚障害を予防する亜鉛などが豊富で、100gあたりの鉄分はホウレンソウよりも多く含まれています。また、ホタテに含まれる多糖類であるグリコーゲンは、ガンの予防に効果があることが近年報告されています。