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特集記事

2018_03_21 | 2018年 3・4月号 特集 | | 編集部イーハトーブ

七飯町のブランドりんご「ななみつき」

七飯町では、幕末から明治初期にかけて、プロシア(現在のドイツ)人のガルトネルによってリンゴなど果実の苗木や大型農器具が持ち込まれ、その後、開拓使の七重官園が作られました。また、酪農の父、エドウィン・ダンが北海道で初めて訪れた土地でもあります。その事から七飯町は、西洋農法発祥の地や西洋リンゴ発祥の地といわれています。

青森のリンゴ栽培の先覚者・菊池楯衛もリンゴ栽培を学ぶなど、七飯からリンゴ栽培の技術は日本中に広がり、各地で品種改良が行われました。
その中の一つに「ぐんま名月」という品種があります。その名の通り、群馬県で品種改良されたリンゴで、開拓使が北米から取り寄せた「国光」や「紅玉」の遺伝子を引きついでいます。

その「ぐんま名月」が西洋リンゴ発祥の地である七飯町で栽培され、徐々に人気が広がっています。七飯町で栽培されたものは「ななみつき」というブランド名が付けられ、主に贈答用に販売されています。名前は一般公募で募集され、七飯町の「なな」と「みつ」が多い事、そして品種名を思わせる「つき」を合わ「ななみつき」になったそうです。

 

ななみつき

 

名前に月が入っている通り黄色いリンゴで、所々に赤い色が入り、見る角度によって三日月や半月に見え、見た目にも楽しい品種です。
さて、肝心の味ですが、甘みが強く、みずみずしいのが特徴です。酸味が抑えられているので、酸っぱいのが苦手な方も大丈夫。また、シャキシャキとした食感は癖になり、ついつい次の一切れに手が出る美味しさです。
生産量が少ないので、見かけたら是非買ってみることをおススメします。

 

鮮やかな色で贈答用にもおススメ

2018_03_21 | 2018年 3・4月号 特集 |