第44回全国育樹祭を「木育」をコンセプトに開催!
10月9日に苫小牧市、10日に札幌市を会場として、第44回全国育樹祭が開催されました。
この全国育樹祭は、平成19年当時の天皇皇后両陛下がご臨席された第58回全国植樹祭における植栽木の育樹の取り組みを通して、継続して森を守り、育てることの大切さを普及啓発するために開催されたものです。
特筆すべきことは、今回の全国育樹祭は北海道発祥の「木育」をコンセプトに開催されたことです。「木育」とは、平成17年3月に北海道で初めて、「子どもをはじめとするすべての人が、木とふれあい、木に学び、木と生きる取り組み」と表現しました。今回の全国育樹祭のコンセプトに採用されることにより、その理念はさらに全国へと浸透するはずです。
育樹祭に出席した鈴木北海道知事
そして道内で木育への取り組みを積極的に行っている団体が、北海道森林組合連合会(道森連)と農林中央金庫札幌支店です。
道森連は、道内にある79の森林組合の連合組織として、森林組合と一体となって「森づくり・地域づくり・人づくり」に貢献し、健全な森林を守り育てるための活動を実施しています。
農林中央金庫は、JA(農協)・JF(漁協)・JForest(森林組合)などからの出資およびJAバンク・JFマリンバンクの安定的な資金調達基盤を背景に、会員や農林水産業者、農林水産業に関連する企業などへ貸付を行っています。
『北海道「木育の森」カルタ44選』を制作、贈呈!
近々の取り組みとしては、9月16日に公益社団法人北海道私立幼稚園協会に『第44回全国育樹祭開催記念 北海道「木育の森」カルタ44選』を贈呈しました。
「木育の森」カルタ
このカルタは前述の2団体と、緑の募金活動を行っている公益社団法人北海道森と緑の会が協働し、北海道の協力を得て、小・中・高等学校の生徒等による標語・絵から選定し制作したものです。
寄贈者を代表して道森連有末道弘会長は、「木育に関する研修会を通じて、木育の普及を進めていただいている北海道私立幼稚園協会様への寄贈を皮切りに、全道各地の幼稚園や認定こども園に寄贈させていただき、広く木育の普及推進を図っていきたい」と挨拶しました。カルタの読み札の裏面には、道内の樹木11種類44枚の木の葉・実・シルエットが描かれていて、同じ樹木のカードを集めるなどの遊び方で、幅広い年齢層の子どもたちが遊べるカードゲームにもなっています。
(左)道森連有末道弘会長、(右)北海道私立幼稚園協会川畠教孝会長
道産木材を使用した「木製しおり」を贈呈!
また、2団体は9月21日、㈱リラィアブルに木製しおりを贈呈しました。㈱リラィアブルは「コーチャンフ
ォー」の店舗ブランドで書籍・文具・ミュージック・飲食の4事業を柱とした大型複合施設を東京に1店舗と道内に6店舗展開しています。
贈呈式は札幌市清田区にある「コーチャンフォー美しが丘店」で行われました。
寄贈者を代表して道森連根布谷禎一副会長は、「道民の皆様には、コーチャンフォーに足を運んで、たくさん本を読んで、その中に挟まっている木製しおりをみて、道産材っていいな、使ってみようかなという気持ちになっていただければと思います」
また農林中央金庫中村剛崇営業部長は、「これまでは子どもたちを対象とした木育活動を行ってきましたが、今般新たに大人にも広げたいと考えていた時に、リラィアブル様との連携が叶い、とてもうれしく思っています」とそれぞれ挨拶をしました。
(左)農林中金中村剛崇営業部長(中)道森連根布谷禎一副会長(右)リラィアブル番匠克久専務
道産木材を使用した「木製しおり」は、トドマツ・シラカバ・シナノキ・メジロカバ・スギ・クルミの6種類。9月21日~10月10日の期間、札幌市の「美しが丘店」「新川通り店」「ミュンヘン大橋店」で配布され、その期間中店舗内では、「木と緑に触れ合おう書籍フェア」の開催や「木製品コーナー」も設置されました。
今年度より、10月8日が「木材利用促進の日」、10月を「木材利用促進月間」として法定化されました。道森連および農林中央金庫では、「木材利用促進の日」や「木材利用促進月間」にあわせ、道民の方々に道産木材を選んで使ってもらえるよう、道産木材の良さを発信していきます。
●北海道森林組合連合会(道森連)
札幌市中央区北2条西19丁目1番地9
TEL: 011・621・4293
●農林中央金庫札幌支店
札幌市中央区大通西3丁目7番地北洋大通センター14階
TEL: 011・241・4211