地方応援、ふるさと応援はまさにイーハトーヴ発行の原点というべきテーマです。都市が地方から人を吸引し、肥大化する(一方の地方は過疎化する)。地方出身者が集結した都市住民こそ地方の最大の応援団になり得る。地方は第一次産業が基幹産業、とりわけ農業が中心だから農業応援新聞を出そう、それがイーハトーヴ発行の出発点です。今回は「故郷の名産品を買っての応援」や「ふるさと納税」という寄付で出身地や好きなマチを応援する方法を考えてみました。
テレワーク移住者の定住化を目指そう
ふるさとが衰退していく様子は誰でも心痛めるし、「いつまでも元気で栄えてほしい」と願うもの。自分の生まれたふるさとなら一層純粋にそう思うはずです。
しかし、現実は違います。日本全体が過疎化・少子高齢化にまっしぐらに向かっています。国の未来設計の仕方がどこかの時点で、ボタンを掛け違ったのでしょうか。人口爆発(団塊世代)で子沢山の時代もあったのですから。
衰退を食い止めようと努力したり、みんなが手を携えて連携を取り合うことで、過疎化のダメージを少しばかり和らげることができます。北海道全体で移住者を増やす政策を取り、人口増を目指すこともできます。実際にコロナ禍で本州からの移住者(仮住まいかも知れません)がたくさん来ています。きっかけはテレワークでも農業へ向かう可能性だってあります。過密な都市より、疎の地方の選択もあり得ます。移住者増加が一過性で終わるか、継続してこの地で生活するのか、住み心地で決まるのでしょう。
JR札幌駅構内にある北海道どさんこプラザは道産食品の宝庫
ふるさと納税で寄付物産を買って応援する
地方は食材の宝庫、おいしいものがたくさんあります。地方に行くたびに「道の駅」に立ち寄りお土産を物色するのが筆者の趣味、おいしいものや地元産野菜の直売所が併設してあります。私たちが買い上げることで第一次産業や地元の食品加工業が栄えます。
最後に「ふるさと納税」という寄付で地方を盛り上げることもできます。いわば今納めている住民税の2割(+2000円)を地方のマチに収めることで、応援したいマチを盛り上げることです。この場合、寄付を受けた自治体から寄付額の3割程度が返礼品として送られてきます。「ふるさと納税」の仕組みを簡単にいうとこのようになります。
地方自治体は税収が減った分、「ふるさと納税」による寄付金で収入を増やせるから制度の恩恵は絶大です。