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特集記事

2025_03_27 | 2025年 3・4月号 編集長のひとりごと | , , | 編集部イーハトーブ

【編集長のひとりごと】
お米や~い どこ行ったの? 誰が抱え込んで値段を上げている?

コメの店頭価格の高値が続く。スーパーも飲食店もみんな困っている。一番困っているのが最終ユーザーである私たち消費者だ。そして、心ある生産者も高値でもあまり喜べない。次に待つのは消費者の「コメ離れ」だから気を揉む。

 

昨年6月、農水省は「市中に在庫は十分あるし、9月に新米が出てくると価格も落ち着く。備蓄米を出せば価格が下落し、生産者の不利益になるとコメントしてその場をやり過ごした。市中の動向に委ねた格好だ。
しかし、新米が出回る秋も、さらに正月になっても、現在(2月上旬)も店頭価格は一向に沈静化しないのはなぜか?楽観した農水省のシナリオとはならず、米は国内外の業者による投機の対象となっていたのだ。人材派遣会社の類やはたまた中国人グループまで登場したという。日本人の主食が投機の対象とは、世界でも類を見ないはず食料安保無きに等しい。

 

最近、「コメの在庫状況を調べたら、コメ20万㌧ほどが市場から消えた」というミステリーみたいな話が出回った。結局大量に〝コメ隠し〟をして高値推移を維持するように調整していた何者かがいたということ。政府は石破首相の指示で「緊急用備蓄米」を放出すると発表した。
消えたコメはどこかの倉庫に密かに出番を窺っている。備蓄米を放出すれば、今度は店頭価格も沈静化に向かうはずで昨年の高騰期にこそ実行すべきだったし、このコーナーでも取り上げた。

 

国民の食を守るのは国の責任だが、結果として長期に渉り店頭価格の高騰を放任することは特定者の利益を擁護したことになる。「令和のコメ騒動」は国の失政として残るはず。
昨年6月といえば「4万円一律減税」を実施したが、諸物価高騰で減税効果を打ち消した。コメ隠しの張本人も徐々にわかるだろうが、人がいい消費者も今度こそしっかりと〝その名〟を記憶に留めよう。3度目は絶対にナシに。

米や加工品のほか、野菜たちの高値も続く。燃料代、肥料代、輸送コスト、人件費みな上昇する中で反映されたといわれるがまったく理解不能だ。食は国民の命に係わる案件、国は状況説明を絶えず発信すべしと思うが如何か。ところで店頭価格は高値だが、生産者の手取り額にちゃんと反映されているのでしょうか?

 

さて、今年はイーハトーヴ25周年の当年、全道版無料紙の最長不倒の記録を更新中だ。まさにイーハトーヴは唯一無二の存在で、これからも道内各地に当社記者が出没する予定で、遭遇したら応援をぜひよろしくお願いします。

(山田)

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