備蓄米放出も何のその米の価格は14週連続で上昇が続く。昨年比2倍超だ。3月下旬から備蓄米の店頭売りが始まったが、まったく効果なしで、農水省も形無しだ。根競べか、国(農水省)は7月まで毎月の放出を決めた。小さな小売店には備蓄米を入手できず弱り切っているとか。質の悪い中間業者(卸)が現実にいるということだ。高い値段を維持して売り込もうとするのだから、違法ではないけれどアンフェアだ。
ご飯とパン、同じグラム数で比較すると〝ご飯はパンの値段の倍〟だそうだ。とうとう来たかの感、米離れは加速するのか。財務省が管轄外から口を挟む「米を緊急輸入すれば値段が落ち着く」。関税交渉にアメリカに飛び立たんとするこの瞬間、米市場の緊急開放を唱える。怪しげな囁きに聞こえる、門を全面開放する予兆か。でもなぜ財務省か。関税がらみだからかも知れない。
トランプ大統領は就任式の第一声で「常識革命」といった。きっと、「対米貿易黒字国から応分の利益を吐き出させる」「資金援助を受けた国はアメリカに経済的権益を割譲せよ」「防衛協力を受けている国は負担金を増額せよ」、こんなところだろう。露骨で、見え見えのギブアンドテイクだ。そうだよな、日本を占領したアメリカはアメリカの製品、農畜産物の受け皿にしようと画策したし、海外の米軍基地第1号は日本だし、腕力で手なずけていったもんだ。戦争でも経済行為はしっかりと貫徹する国、それが自国第一主義のアメリカだ。
非常識な人物が常識を持ち出すのも可笑しいし、第2次トランプ政権の迷走が始まった気がする。迷走気味に、外交も翻弄させていくのだろう。
世界の最も影響力のある3大国(米・露・中)が自国第一主義で周辺国へ恫喝外交を繰り広げているし、世界は不穏の時代にあるのかもしれない。リベラルな学生の政治活動を巡って、コロンビア大はトランプに屈服し学内の活動を規制したが、助成金を大幅減額されてもハーバード大は言論の自由を盾に大統領の圧力に屈せず。すべてが大統領の思い通りにはならないはず、そう日本も。
世界中で日本食が大絶賛されている。価格は置いて〝日本の米〟は旨いで引っ張りだこだ。日本人は自信をもって米の食文化を守らないと。TV番組で「ユーはなんで日本へ」、来日する外国人は日本食を皆が楽しみに来ている。ご飯ものでは寿司・うな重・カツカレー・かつ丼、麺類でラーメン・焼きそば・長崎ちゃんぽん、粉系でお好み焼き・たこ焼き、甘党系でお汁粉、大福もち、かき氷を見たことがある。来日外国人にとり日本のモノ何でも旨いの感だ。