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特集記事

2020_11_11 | 11・12月号 2020年 GAP認証農場を訪ねて 連載 | , | 編集部イーハトーブ

– GAP認証農場を訪ねて Series11 –
空知の米生産団体で初めての認証取得
芦別市きらきらぼし生産組合 GAP部会
【イーハトーヴ × ゆめさぽ C o l l a b o‐C a m p a i g n】

GAPって何だろう? 食の安全は食品に関わるあらゆる産業界に求められている必須条件。農業界でも安全基準ともいうべき「GAP認証」へ向けた動きが活発だ。今回の取材先は「芦別市きらきらぼし生産組合GAP部会」(西道文教会長)で、認証取得は2020年3月17日で、空知管内の米の生産団体としては初めての取得となる。記者はASIA-GAP指導員の「㈱ゆめ・きた・さぽーと」の大滝昇社労士、廣田陸奥夫税理士とともに現地取材した。

GAP有用を認めつつも1年目は4人でスタート

今年は農業に限らずあらゆる業種がコロナ禍と闘いながらの一年だった。その真只中でひるむことなくGAPの団体認証を取得したのが、たきかわ農協芦別支店内の「芦別市きらきらぼし生産組合GAP部会」の4人のメンバーだ。団体認証としては道内2例目となる。コロナ対策の中でのスタートとなったが、稲刈りの終わった今、幸いなことに作況は良好であった。休む間もなく、今度はJGAPの更新に向けた準備も進められている。コロナ禍を吹き飛ばしてのスタートだ、生産者の向上心は人一倍旺盛だ。

GAPへ目を向けるきっかけは〝空知農業改良普及センター〟の呼びかけがあったこと。他産地との差別化・付加価値化を目指して勉強会を立ち上げた。先進地の圃場を視察したりして、GAPの必要性を痛感し、認証取得へ歩を進めた。
同生産組合は総数20名の生産者で構成されていたが、初回からGAPの参加は4名だ。西道会長は「少しずつメンバーを増やしていきたい」と語る。事務局を預かる同農協芦別支店の有田茂課長は「数量的に増えてこないと、米袋にJGAP認証マークを表示することはできない。数量的に確保できれば認証マークを入れた商品をぜひ出したい。他の産地米のように、札幌のイベントでも販売できるようになりたい」と語る。目標はロット数を確保することだ。

 

写真左からたきかわ農協芦別支店の有田茂さん、芦別市きらきらぼし生産組合GAP部会長の西道文教さん、ゆめきたさぽーとの大滝昇さんと廣田陸奥夫さん

 

GAP認証書(団体)

 

タンパク値が低くふっくりんこは当たり年

「芦別市きらきらぼし生産組合」では〝ゆめぴりか〟〝ふっくりんこ〟〝ななつぼし〟が作られ、当地が指定産地となっているのはこのうちふっくりんこ〟だ。令和2年度産はタンパク値が低く、今年は〝ふっくりんこ〟の当たり年になった。このように、米の質はタンパク値で決まり、低い数値ほどいい米とされている。同生産組合、とりわけGAP部会の上質米への飽くなき挑戦は続く。認証マークの付いた商品ももう少しだ。

(山田)

 

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