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特集記事

2023_11_04 | 11・12月号 2023年 GAP認証農場を訪ねて ゆめさぽ 連載 | , | 編集部イーハトーブ

– GAP認証農場を訪ねて Series24 –
徹底した安全管理でハウス野菜を通年販売
株式会社アド・ワン・ファーム 豊浦農場
【イーハトーヴ × ゆめさぽ Collabo‐Campaign】

食の安全は食品に関わるあらゆる産業界に求められる必須条件。農業界でも農畜産物の安全基準ともいうべき「GAP認証」へ向けた動きは活発だ。今回の取材先は「nanaの、サラダ畑」でお馴染みの「株式会社アド・ワン・ファーム(宮本有也代表取締役)」の豊浦農場。記者は「株式会社ゆめ・きた・さぽーと」の大滝昇社労士(ASIAGAP指導員)と廣田陸奥夫税理士(同)とともに豊浦農場を訪ねた。

文/山田勝芳

設立10余年で信頼される企業に成長

親会社は農業関連施設の設計・施工を主な業務とする「株式会社ホッコウ」で、農業は異業種からの新規参入だった。2008年に札幌市による農地特区制度の利用で農地賃借を受けて農業に本格参入した。2010年に札幌市から認定農業者として承認を受け、農業法人として豊浦町に約9万㎡の農地を取得した。

現在では農業生産、加工部門を「㈱アド・ワン・ファーム」が担い、流通・販売部門を「㈲アド・ワン」が担っている。2018年に「ASIAGAP」認証を取得、徹底した安全管理の下で野菜が生産され、「nanaの、サラダ畑」で消費者の支持を受けている。農業生産法人としてはまだ13年と若い企業ながら、流通界からの信頼も厚い。

 

同社農場では最大級の豊浦農場

 

9万㎡の豊浦農場は豊浦の重要な雇用の場

本社のある「札幌丘珠」は2021年発行の「イーハトーヴ3・4月号」でも取り上げた。今回は同社農場の中でも一番広い約9万㎡の「豊浦農場」を取材対象とした。対応してくれたのは豊浦の農場長である井上誠さん(写真)。井上場長は日焼けの似合う常務取締役だ。

 

写真中央は㈱アド・ワン・ファーム常務取締役の井上誠さん、右に大滝昇社労士、左に廣田陸奥夫税理士

 

3棟が連なった連結型ハウスが珍しい。面積は10アール、これが写真で見ると合計22棟(写真)もある。ここに社員6名、パート従業員20名が働いている。農福連携にも積極的だ。写真でもわかるように苗台も腰の高さにあり障碍者も高齢者も作業がしやすくなっている。
ここで生産される野菜はすべて水耕栽培だが、5月から7月までの3か月間は土耕栽培で、豊浦町の名物である「いちご」を栽培している。
同農場はもともと地元のいちご生産用農場で、そのハウスを施工したのが冒頭にあげた親会社の「㈱ホッコウ」だった。その縁もあり、2010年に同農場を引き受けることになった。いちごハウスで結ばれた縁、まさに一期一会。地元と思いを一つにして道の駅の販売用にいちご生産をしている。

(10月4日取材)

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