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特集記事

2019_09_19 | 2019年 9・10月号 特集 | , | 編集部イーハトーブ

実りの秋到来!!

道内トップクラスの生産量を誇るご自慢の農産物の特徴や生産における取り組みなどについてJ Aにお聞きしました。

主な農産物を訪ねました。

JAめむろ 「次の、おいしさへ。」の旗印のもと、消費者から信頼され、選ばれる産地を目指して

同JAが本所をかまえる芽室町は、42%が農地、約40%が山林の畑作地帯です。気候は内陸性で日本有数の晴天率を誇り、年間の平均気温は6℃。夏は30℃以上、冬はマイナス20℃以下になります。町を流れる十勝川、芽室川、美生川などの河川が肥沃で平坦な大地を形成し、1戸あたりの農家が作付する面積は約33㌶。実に東京ドーム6個分の広さになります。
「当JAの主力の農産物は、全道一の収穫量を誇る馬鈴しょ、スイートコーン、ごぼうです。馬鈴しょの中でも『マチルダ』は、ホクホク感があり、なめらかで、煮崩れしづらく、冷めてもおいしいという特徴があります。また、当JAでは『マチルダ』の種子馬鈴しょの生産から、製品の選別・出荷、加工までを一貫して行っています」とこれらの農産物には宇野克彦組合長も太鼓判を押します。

 

マチルダ

 

「そして今、力を入れているのがえだまめです。収穫し、工場で塩ゆでし、最新の冷凍技術で急速冷凍する。この工程を4時間以内に行うことができるようになり、美味しい冷凍えだまめを消費者に提供できるようになりました」
当JAは、消費者から信頼され、選ばれる産地を目指します。

 

えだまめ

 

JAめむろ

芽室町西4条南1丁目1番地9

TEL: 0155・62・2311

 

JA幕別町 十勝平野の真ん中から丹精込めて育てた食材を食卓へ

同JAが本所をかまえるのが幕別町です。幕別町は南北に長く、土壌も様々で、畑作、野菜、畜産と多様な農畜産物を生産しています。このため、畑の条件にあった作付けをすることはもちろん、輪作をしっかり守り、農生産の基本である「土づくり」に積極的に取り組んでいます。
当JAでは、小麦・てん菜・豆・馬鈴しょの畑作4品を基幹作物として、ながいも、だいこん、にんじん、レタス、キャベツ、白菜などの野菜も多く生産しています。牛乳など畜産物も含めて多品目を生産し、全国各地の市場へ出荷しています。
「平成7年に集出荷施設ができ、野菜の生産が飛躍的に伸びていきました」と話す前川厚司組合長。
「特に、ながいもの生産量では幕別町は、道内1位を誇ります。しかし、その中で、JAに入ってくるのは3分の1ぐらいでしょうか。作付面積が広いため、それなりの雇用が必要で、それを1年通して維持するためには、それぞれの農家が独自で選果販売などを行わなければならないからです。にんじんは全道2位、だいこんも市場では高い評価を受けています」
高能率な機械に投資し、生産性を高める同JAの先進的な農業。その挑戦はまだまだ続きます。

 

和稔じょ(ながいも)

 

JA幕別町

幕別町本町45番地

TEL: 0155・54・4111

 

JAおとふけ わたしたちは北国の四季を収穫します

「わたしたちは北国の四季を収穫します」。この言葉が、同JAに関わる全ての原点です。
音更町では、その広大な大地と自然の恵みから、すべての作物が生まれてきます。この恵みは四季の恵みです。北国の詩情とロマンが作る作物には、更なる四季の味がプラスされているのです。音更町だけが持ちうる北国の四季を収穫して、旬の新鮮な味覚を食卓へと提供することが、同JAの原点なのです。
同JAでは、小麦・豆類・馬鈴しょ・てん菜を中心に、ながいも・たまねぎ・にんじん・ブロッコリーをはじめとした野菜類、また、酪農・畜産にも力を入れ、JAおとふけブランドとして全国に送り出しています。特に、小麦の収穫量は日本1位、にんじんの収穫量は道内1位となっています。
「小麦の作付面積は約5500ヘクタールあり、一時は作付面積が6500ヘクタールほどになりましたが、少しずつ減ってはきています。麺用のきたほなみ、パスタやパン用のゆめちからを主に生産しています。にんじんは2004年から生産を始めました。収入が高く安定しているので、携わる農家も増えていますね」と笠井安弘組合長。
町内にはJA木野もあり、作物によっては共同で選果場を使用し、共存共栄を目指します。

 

小麦畑

 

JAおとふけ

音更町大通5丁目1番地

TEL: 0155・42・2131

 

JAきたみらい 「力強い農業」と「豊かな魅力ある農村」を地域と共に創ります

同JAは、平成15年に周辺地域の8つのJAが合併して誕生しました。北見盆地の輝かしい未来を願い、「北見(きたみ)」と「未来(みらい)」をあわせ、「きたみらい」と名付けました。

「たまねぎ・馬鈴しょを中心に麦、てん菜、豆、水稲などの耕種作物に加え、生乳をはじめとする畜産物を多様に生産しているのが特徴で、平成30年度の販売額は約460億円で全道1位、全国でも有数の販売額となっています。その中でも玉ねぎが半分ほどの販売額を占めています」と大坪広則専務は言います。
たまねぎの作付面積は約4622㌶、生産量は約26万トンで、道産の約40%、日本全体では20%を占める生産量です。日本各地への出荷はもとより、海外への輸出も展開しており、名実ともに日本一のたまねぎ産地となっていて、「たまねぎ農協」とも言われる所以です。
「8月5日から新しく建てた集出荷施設も稼働しました。1日あたり400トンの選果能力を保有し、ますます取扱高は増えていきます」
また、たまねぎを中心に、地元農産物を活用し、さまざまな加工品も販売しています。

 

新しいたまねぎの集出荷施設

 

JAきたみらい

北見市中ノ島町1丁目1番8号

TEL: 0157・32・8777

 

JAきたそらち 農業振興を通じて地域社会へ貢献します

同JAは、空知管内北部に位置し、深川市、雨竜町、北竜町、幌加内町の1市3町をエリアとする広域JAです。
農業の発展を通じて人と地域と社会に貢献していくために、地域の生産環境を守り、持続可能な農業経営を確立し、生涯安心して暮らせる地域社会の構築を目指しています。
「昨年度の販売額は約177億円。一昨年は198億円でしたので、天候不順がたたり、20億円ほどの減収になりました。今年は天候にも恵まれ順調に来ています」と中野隆之常務は話します。
「主力の農産物はやはりお米です。昨年の販売額は約113億円。一昨年は約130億円で、全体の6割以上を占めています」
今年新たな精米工場も稼働し、販路拡大を目指しています。
蕎麦は、全国一の生産量を誇っていますし、きゅうりや花き栽培も盛んです。
また、同JAと深川市と振興公社の共同出資で未来ファームという研修施設を立ち上げました。同JAは、これからも農業振興を通じて地域社会へ貢献していきます。

 

 

JAきたそらち

深川市北光町1丁目10番10号

TEL: 0164・22・6600

 

JAようてい だいこんの生産量、道内トップクラス良質なだいこん生産のために4年輪作を奨励

同JAは黒松内町、寿都町、蘭越町、ニセコ町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、京極町、倶知安町の9町村8JAが合併して平成9年に誕生しました。
地域の農業は稲作、畑作、野菜、酪農畜産など幅広く生産されており、気候・土壌・風土条件に適合した多様な経営形態となっています。
野菜では、馬鈴しょ、だいこん、にんじんがJAようていの主力3品目となっており、「だいこん」は道内トップクラスの生産量を誇ります。
だいこんは『ようてい だいこん』というネーミングで全国市場へ出荷。肌の白さ、形状の良さとみずみずしさにおいて市場・量販店から高い評価を受けています。
人気の秘密は、4年輪作体系を奨励し、良質なだいこん生産への取り組み。また、今春、最新設備の「大根集出荷選別施設」が完成。同施設は内部障害等を判定する内部判定装置や、規格外品の自動カットラインなどが整備されていて、『ようていだいこん』の更なる安定品質・安定供給が実現し、精度の高い選別により商品力アップにつなげています。

 

大根の初期生育の風景

 

 

ようてい農業協同組合

倶知安町南1条東2丁目5-2

TEL: 0136・21・2311(代)

 

JA伊達市 「キャベツ」は道内トップクラスの主力産地。『YES!clean』への取り組みで食卓に安心の野菜を届けています

同JAは、北海道の南西部に位置し「北の湘南」と呼ばれる温暖で安定した気候を生かした多種多様な農畜産物を生産しています。

野菜では、同JA管内は「キャベツ」の生産においては道内でもトップクラスの主力産地です。年間の気温差が比較的少ないことを活かし、5月中旬から11月一杯にわたって出荷を行っています。
生産しているキャベツは大きく分けて2種類。幅広い用途に向いたボール系と、春キャベツとも呼ばれる柔らかな葉が特徴のサワー系に分かれます。このうち、YES!clean登録を受けた「サワーキャベツ」はサワー系に分類され、生で食べたときにその味が引き立ちます。
また、3年ほど前からは加工用に向いた寒玉系キャベツの生産も仲間入りしました。生産量は右肩上がりで、主にスーパー等で販売されている袋入りカット野菜や、弁当などに使用されているそうです。
同JAでは、生産者が育て上げた農畜産物は、生産履歴記帳が徹底され、「安心・安全」を軸とし、消費者へ様々な方法で届けています。

 

 

伊達市農業協同組合

伊達市末永町74番地

TEL: 0142・23・2181

 

 

 

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